フジ・島田彩夏アナ、報道の葛藤明かす

スポーツ報知
島田彩夏アナウンサー

 フジテレビアナウンサーの島田彩夏(43)、元フジテレビで報道キャスターとして活躍している長野智子(55)とフリーアナウンサー・八木亜希子(52)が6日放送の同局系「ボクらの時代」(日曜・前7時)に出演し、ニュースを伝える上での心構えを語り合った。

 島田が「好きな部分と怖いなと思う部分が混在していて、受け止められないニュースが一杯入ってくるときに悩む」と口を開き、「震災の時、初期の段階からヘリコプターに乗って報道した。もしかしたらこのヘリコプターを使って何人か助けられるかもしれないという思いが、いつも去来してきた。そういう時って、伝えることも必要なんだけど何か他に出来ることがあるんじゃないかと考えてしまいます」と打ち明けた。

 長野は「私の場合は紛争地に行ったりとか、空爆されている土地に行ったりした。パレスチナを取材していた際、現地の人から『あなたたちが伝えないとここの現状は日本の人に伝わらない。知ってもらうだけで私たちは報われる』と言われた。そこに意味があるということを、自分なりに納得している」と後輩を励ました。

 八木も「葛藤は一生付きまとうし、一生葛藤していかないといけない。人のことを伝えるって」と同意。

 最近は“フェイクニュース”というワードが一人歩きしているが、「何を証拠にこれは本当で、これはウソかと言っているんだろうと悩むことがある」と八木。長野はこの意見に「少なくとも自分が目にして、自分が聞いてきたことを伝えるということは出来る。あとは視聴者の方に判断してもらうしかない」と返答した。

 八木が「誰が伝えるかというのは結構重要だと思う」というと、長野も「それは報道キャスターの目標。長野が伝えるならなら見てみようと思ってくれる人が増えてくれることが夢だったり目標だったりする」と力を込めた。

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