ディーン・フジオカ、日系インドネシア人になりきった太賀に「そのままデビューするかと思った」

スポーツ報知
舞台あいさつに登壇した(左から)深田晃司監督、鶴田真由、ディーン・フジオカ、太賀、阿部純子

 俳優のディーン・フジオカ(37)が7日、都内で主演映画「海を駆ける」(5月26日公開)完成披露試写会に登壇した。

 同作は言語も国籍も不明な男・ラウ(ディーン)が起こす奇跡を描く。舞台となるインドネシアのバンダ・アチェで約1か月間のオールロケを敢行したが、インドネシア人の妻を持ち、家族が同国に住んでいるディーンは「気が狂っている」と苦笑い。「内戦が約30年起きていた地で、現地の人もアチェで何かを作ろうと思わない。でも、僕もいずれインドネシアで映画を撮りたいと思っていたので、祖国を通してアチェに行けたことは誇りに思う」と語った。

 インドネシアにゆかりのあるディーンはほとんど言葉を発しない役を演じる一方で、俳優の太賀(25)が日系インドネシア人を演じた。太賀は現地の人に近付こうと役作りも徹底。インドネシア流の食べ方をディーンに教わったという。「撮影までにノールックで食べられるよう、スリーフィンガーで食べる役作りをした。役者としての幅を広げてもらった」と振り返った。緻密な役作りで現地と溶け込んだ太賀について“師匠”のディーンは「そのままインドネシアで歌手デビューするんじゃないかと思った」と笑い飛ばした。

 また、同作の深田晃司監督(38)が過去の功績が評価され、フランスより芸術文化勲章のシュバリエが授与されることも発表された。そのことを受け、フランス、中国、インドネシアでの公開が決定。深田監督は「ありがたいこと」と感謝した。

芸能

×