NHK会長、山口達也出演「Rの法則」打ち切りに「大変、遺憾」損害賠償も検討

スポーツ報知
 

 NHKの上田良一会長(68)の定例会見が10日、東京・渋谷の同局で開かれた。

 未成年への強制わいせつ容疑で書類送検され、起訴猶予処分となったTOKIO元メンバーの山口達也(46)の事件を受け、Eテレの番組「Rの法則」の打ち切りが決まったことについて、同会長は「10代の中高生が興味を持っていることを追求する番組だっただけに、番組の司会者がこうした状況に至ったことは大変、遺憾と思っています。番組継続は難しいという結論になりました。ご理解いただきたいと思います」と答えた。

 同席した番組担当者は「被害者の特定につながることにはお答えできないということ前提でお答えします。出演者については公序良俗に反する行為などしないよう契約を定めています。対応は番組としては適切に行ったと考えています」とした。

 また、ジャニーズ事務所への損害賠償請求については「NHKの番組は受信料で成り立っている。そうしたことを含めて検討しているということです」とした。

 さらに、同番組の関係者が山口に被害者女性の連絡先交換の窓口になったのではないかという一部報道については、「出演者同士の連絡先交換はしないようにということを徹底していました。今回、番組司会者の起こした一件を受けて、スタッフ、出演者など可能な限りの調査をしましたが、報道されるような事実はないという結論に至りました」とした。

 山口が他の出演者にも同じような声かけをしていたのではないかという点についても「調査の限りでは、そうした事実は把握できませんでした」とした。

 損害賠償請求がジャニーズ事務所か、山口個人あてになるのかについては、「そこを精査していくということです。まだ、現在進行形の番組作りをしていたので、動いていた番組への損害をどうした形で損害を考えるのか、今、検討しているところです」とした。

 今回の番組中止については「打ち切りは妥当だ」「やめないで欲しかった」など、賛否という形を含め多くの視聴者からの声が届いたという。

 NHK広報局は7日、「当番組の司会者として出演していた山口達也氏の事件を受け、NHKとして総合的に判断した結果、番組の継続は困難であるとの結論に至り、本日、『Rの法則』の製作・放送を終了することを決めました」と発表した。

 「Rの法則」は11年3月に放送開始。中高生や10代、女子高生が興味ある話題について「R’s」というメンバーが街でリサーチしてトークする番組。事件発覚後から放送を休止していた。同番組の放送枠(月~木曜・後6時55分~)では当面、海外ドラマ「100 オトナになったらできないこと」の再放送を予定。その後の編成については、新たな番組が決まり次第、明らかにされる。

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