9月にロシアで歌舞伎公演 中村鴈治郎「言葉の壁を越えて楽しんで欲しい」

スポーツ報知
歌舞伎のロシア公演に出演する中村鴈治郎(右)と中村扇雀

 歌舞伎俳優の中村鴈治郎(59)、中村扇雀(57)が21日、東京・ロシア大使館で9月に行われるロシア公演「松竹大歌舞伎 近松座訪露公演」(9~22日)の製作発表を行った。

 外務省が認定する「ロシアにおける日本年」メインイベントで、モスクワのモスソビエト劇場とサンクトペテルブルクのボリジョイドラマ劇場を使い「傾城反魂香」「吉野山」を上演。1987年、2003年に同地での公演に参加している2人の父、坂田藤十郎(86)は今回芸術監督を務める。

 鴈治郎は「ロシアは舞台芸術の関心が高く、2003年に行ったときも言葉の壁など関係なく喜んでいただけた。今回も楽しみ」と話す。

 ロシア公演初参加の扇雀は「責任より期待の方が大きい。学生時代に母(扇千景)から(政治家の)跡を継げと言われたが、父の跡を継いで良かった」といい、両作で女形のため「あの人、本当に男なの?と思ってもらえたら」と意欲を見せていた。

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