アニソン界のレジェンド影山ヒロノブ、下積み時代の収入「7万円だった」

スポーツ報知
影山ヒロノブ

 アニメソングで有名な歌手の影山ヒロノブ(57)が22日、フジテレビ系「ノンストップ!」(月~金曜・前9時50分)にVTR出演し、波乱万丈の人生を語った。

 アニメ「ドラゴンボールZ」の主題歌としてミリオンヒットを記録した「CHA―LA HEAD―CHA―LA」や「電撃戦隊チェンジマン」の主題歌などで知られる影山だが、苦悩した下積み時代には、歌の収入は「7万円だった。カラオケで歌うような仕事を1本くらい」と振り返った。

 1977年(高校1年)に5人組ロックバンド「レイジー」のボーカリストとしてデビューするも3年で解散した。理由は「音楽性の違い。ヘビーメタルをやりたい2人と、もうちょっとソフトなロックをやりたい3人だった」という。

 解散後、元メンバーの2人が日本を代表するヘビメタバンド「ラウドネス」として活躍。影山はソロとして活動を続けたが「お客さんがいない状態でのライブはいっぱいあった」と告白。その後、レコード会社と所属事務所から契約解除。ノーギャラでライブ出演を続けた。

 「同じようにレイジーっていう時間を過ごしたのに、曲も作れない、詞も書けない、無力な自分とあとの4人を比べたときが1番みじめだった」と当時を回顧した。

 転機は1980年代。アニメ界の主題歌のトレンドがロック調になったこと。アニメ「聖闘士星矢」の主題歌を担当し、アニソン歌手としての地位を確立。89年に代表曲「CHA―」と出会った。「ドラゴンボールの1回目、初回のテレビの放送で、涙が出るくらい感動した」といい、同曲のヒットで音楽活動に専念できるようになったという。

 海外からのオファーは「『CHA―』のおかげで無理だと思っていた夢まで訪れました」と明かし「マニアたちが原動力になった。オリジナルの声優やオリジナルのシンガーを自分たちのイベントに呼びたいと思ってくれたことがスタート」と世界中のファンに感謝していた。

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