お家騒動の日本舞踊「花柳流」の貴彦氏が新流派「寿柳流」を創流

スポーツ報知
新流派「寿柳流」を起ち上げた花柳貴彦改め寿柳貴彦氏

 家元継承などをめぐって内紛状態だった日本舞踊の最大流派「花柳流(はなやぎりゅう)」の3代目家元の親族である花柳貴彦氏(42)は23日、都内で会見し「寿柳流(としやぎりゅう)」の創流を発表した。

 花柳貴彦改め寿柳貴彦氏は「生まれてから『花柳』の名前を感じて生きてきた自分が『花柳』の姓を名乗らなくなることに抵抗はありましたけど、名前よりも心、思想、精神、芸を大事にしていきたい。明るい未来に向かっていける人たちと進んでいきたい」と語った。1人きりの創流だが、花柳流の名取ら約1000人に書簡を送付。今後、転派希望者を受け入れる方針だ。

 花柳流の内紛は2007年に勃発。3代目家元・花柳寿輔(享年74)が急逝すると、花柳寛氏(87)が「後見人」として後継を自ら宣言して4代目寿輔を名乗ると、3代目が内々に4代目継承を打診した貴彦氏を流派から除名した。

 貴彦氏は除名処分の無効を訴え、提訴。昨年、除名処分を無効とする判決が最高裁で確定した。

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