前川清、５７年ぶりに母校を訪問　児童の校歌合唱に「力をもらった」

　歌手の前川清（６９）が２４日、芸能生活５０周年ツアー（３５か所６２公演）で故郷の長崎・佐世保市に凱旋（がいせん）した。

　開演前、今秋に創立８０周年を迎える母校・山手小学校を卒業以来５７年ぶりに訪問。運動会の練習を行う全校児童２４３人に「足が速くて、歌手になってなかったらオリンピック選手になってた」とあいさつ。校歌の大合唱で歓迎され「声が出ててゾクッとした。８月に７０歳だけど、１年でも長く元気で頑張ろうと力をもらった」と刺激を受けた。

　糸井重里氏（６９）が３５年ぶりに作詞した５０周年記念曲「初恋　Ｌｏｖｅ　ｉｎ　ｆａｌｌ」を１６日に発売。同小学校の５年時の自身の初恋話を初披露した。「学級副委員長の高橋美智子さん。頭の良い子で魅力的だった。手をつないだり話したりできない時代で、思いは伝えられなかった」とほろ苦い思い出を語った。

　アルカスＳＡＳＥＢＯで行ったライブでは、６９年のデビュー曲「長崎は今日も雨だった」など２０曲を熱唱。ともに歌手の長男・紘毅（３２）、次女・侑那（ゆきな、２６）とも共演し、２０００人を魅了した。「初恋」を歌唱した際は「宇多田ヒカルさん新曲も『初恋』でビックリしました。幸せを感じます」。前妻で歌手の故・藤圭子さん（享年６２）の娘・宇多田ヒカル（３５）の話題で笑わせた。

　芸能界随一の錦鯉愛好家で２０１４年の全国錦鯉品評会で内閣総理大臣賞を受賞した前川は、「初恋―」を購入者から抽選で５名に２０～３０センチの錦鯉をプレゼントする「初めての鯉キャンペーン」を実施。鯉を飼育できる水槽や池の所有者限定で、前川は「世話が大変だから、あんまり応募しない方がいいよ」と冗談交じりに語った。

　６月１０日には、糸井氏とコラボしたライブ「はじめての前川清」を東京・恵比寿のザ・ガーデンホールで行うなど、節目の年を突っ走る。