羽生竜王、王座戦5番勝負登場は26期連続で途絶える 藤井七段の再戦はおあずけ

スポーツ報知
深浦康市九段に敗れ、王座戦5番勝負への連続登場が26期で止まった羽生善治竜王

 将棋の第66期王座戦決勝トーナメント1回戦・羽生善治竜王(47)対深浦康市九段(46)戦が24日、東京都渋谷区の将棋会館で行われ、後手の深浦九段が114手で勝利した。ベスト8に進出し、準々決勝で藤井聡太七段(15)と対戦する。羽生竜王と藤井七段の再戦はおあずけとなった。

 終盤、優勢としながらも勝利を逃した羽生竜王は、憔悴しきった表情で「序盤で苦しくして、途中は難しいと思っていましたが、(勝利を決める)具体的な手は分からなかった」と語った。

 羽生竜王は1992年度から王座を同一タイトルとしては史上最多の19連覇。2011年度に一度、連覇が途切れた後も、12年度から再び5連覇。昨年度は中村太地王座(29)に敗れて失冠した。王座戦5番勝負への登場は、同一のタイトル戦への連続登場として史上最多の26期連続で止まった。四半世紀以上継続していた記録がストップしたことについて「残念ですけど、また来期から頑張りたい」と前を見据えた。

 脅威の粘りと勝負術で逆転勝利を収めた深浦九段は、昨年12月の叡王戦決勝トーナメントでも藤井聡太七段(当時四段)を大逆転で下している。再び藤井七段と激突するが「以前指した時から半年くらい経っている(強くなっている)ので、しっかり準備したい」と警戒していた。

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