持ち時間5分!最速将棋棋戦開幕!藤井七段「スリリングな臨場感を感じていただけたら」

スポーツ報知
近藤誠也五段(右)との開幕局に臨む藤井聡太七段

 将棋の史上最年少棋士・藤井聡太七段(15)が27日、都内スタジオで行われた非公式戦「AbemaTVトーナメント Inspired by羽生善治」の予選ブロックの収録に臨んだ。

 持ち時間各5分で1手指すごとに5秒加算される超早指し棋戦。羽生善治竜王(47)がチェスの「フィッシャールール」から着想し、提案して開催に至った。

 出場棋士は14人。A組の橋本崇載八段、藤井七段、三枚堂達也六段、近藤誠也五段、B組の山崎隆之八段、増田康宏六段、佐々木大地四段、大橋貴洸四段、C組の高見泰地叡王、阿久津主税八段、永瀬拓矢七段、佐々木勇気六段。それぞれ各3番勝負を指し、各組上位2人が本戦トーナメントに進出。シードの羽生善治竜王、久保利明王将を含む8人で優勝を争う。

 近藤五段との開幕局に臨む直前、藤井七段は「適切な時間配分を有効に使い、持ち時間を強みに出来たらと思います。全ての手を読むことは出来ないので決断力、取捨選択が大事になるのかなと思います」と語り「早指しは自分を信じることも大切だと思うので信じてやりたいなと思います」と抱負を述べた。

 指し終えた後は「これほど短い時間ではなかなかなかったので、どんどん決断していくのは新鮮でした。残り時間が10秒となると指し手の精度に影響を及ぼす印象もあったので、(時間に追われるのを)出来るだけ回避しつつ急所の局面で時間を残して考えるのがポイントだと思いました」と感想を語った。

 ファンに向け「短い持ち時間の将棋は、見ている方にとってスリリングで面白いもの。早指しならではの臨場感を感じていただけたらと思います。出場させていただいている以上、上を目指したいと思います」と今後を見据えた。

 対局はAbemaTVで6月17日から毎週日曜・午後8時から全13回にわたって放送される。

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