郷ひろみ、永遠の「ヤングマン」秀樹さんの分も歌った踊った…全国ツアー初日

スポーツ報知
毎年恒例のコンサートツアーの初日を迎えた郷ひろみ

 歌手の郷ひろみ(62)が27日、神奈川・よこすか芸術劇場で毎年恒例のコンサートツアーの初日を迎えた。

 前日の26日には、「新御三家」として親しまれ、急性心不全のため16日に死去した歌手の西城秀樹さん(享年63)の葬儀・告別式に参列。葬儀で弔辞に立った郷は、ツアーの最終リハーサルのため、出棺まで参加できなかった。「本来なら僕も(ひつぎを)持っていたかった」と悔やみつつも、約1万人のファンに見守られての盟友の旅立ちに、「(斎場を出る)車の中で、秀樹に代わって『ありがとう』と頭を下げながら会場に向かいました」と胸が熱くなったという。

 弔辞で郷は「これからも秀樹の背中を見て、心の中でそう思って、ずっと歌を歌い続けていきたい」と涙ながらに語った。この日、改めて心境を問われ「秀樹の代わりになることはできないけれど、僕のなかで、できるだけのことをしながら彼から教わったことを胸に歩んでいければ」と、同じ時代を生きた仲間の思いを受け継ぎながら前進していくと明かした。

 ここ数日は通夜、葬儀とリハーサルの往復が続いた。「ツアーが始まるまで、気持ちの切り替えの連続でした。でもそれを感じさせずに最高のパフォーマンスを届けることも僕の仕事」と、あえて本番では秀樹さんについて語らなかった。これが郷のプロ意識だった。

 ステージでは、オリエンタルラジオ・藤森慎吾(35)とのコラボレーションで話題を呼んでいるディスコ調の新曲「恋はシュミシュミ」など20曲を披露。激しいダンスや全力疾走など、年齢を感じさせないパフォーマンスで沸かせた。9月半ばまで、全国44会場49公演のステージに立つ大規模ツアーとなるが「僕には『ペース配分』という言葉はないし、1回1回最高のステージを届けたい」。永遠の「ヤングマン」であり続けることを誓った。

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