北川景子、「リング」の中田秀夫監督と11月公開映画で初タッグ

スポーツ報知
中田秀夫監督と初タッグを組む北川景子

 女優の北川景子(31)が、「リング」の中田秀夫監督(56)と初タッグを組み、映画「スマホを落としただけなのに」(11月2日公開)に主演することが3日、分かった。

 17年の「このミステリーがすごい!」大賞(宝島社)で注目された、志駕晃氏の同名小説が原作。北川が演じるのは、派遣社員の稲葉麻美。恋人の富田がスマートフォンを落としたことをきっかけに、身に覚えのないメールの送信、SNSのなりすましなど、奇妙な出来事が多発。思いも寄らぬ事件に巻き込まれていくサイバーミステリーだ。

 落としたスマホは無事に恋人のもとに戻り、麻美はデートでプロポーズを受け、幸せの絶頂だったが、その日を境に彼女の個人情報や写真、過去までが流出することになり、ジワジワと追い詰められていく―。

 北川は「恋人がスマホを落としたことから、人生が変わってしまう不運な主人公を絶対に演じたいと思いました。スマホ、SNSのセキュリティー管理は、きちんとしているつもりでも、どこに落とし穴があるか分からない…。でも、本当の人と人の絆や愛は、スマホではなく心で通じ合うものだというのが、この作品のテーマだと思っています」とコメント。初タッグの中田監督について「初めてご一緒しますが、脚本に対する私の質問の一つ一つに丁寧に答えて下さり、とても安心だと思いました。普通のカップルの普通の日常が、スマホを落としただけで一変してしまう…。そんなスリリングな部分と、日常のシーンとのコントラストに配慮しながら丁寧に作っていきたいと思います。良い作品を作れるよう頑張ります」と力を込めた。

 中田監督も「この原作の題名に、まずはやられました。現代人(ほぼ世界中の人々)が『最も身近な相棒』をうっかりどこかに置き忘れただけで、『一体どこまでの目に遭うの?』と誰もが関心を持つテーマ。エンターテイメントの題材としても大きな可能性を感じます。『出口なしの現代の迷宮』に、あっという間に引きずり込まれていくヒロインたちに思いきり感情移入しながら見てもらえる作品に仕上げたいと思います」と気合十分。「北川さんに演じていただくことで、状況は最悪だけど、同時に洗練され、どこか優雅なテイストを持つミステリーにしたいと思っています。そういう意味でおこがましいですが、『ライバルはヒッチコック』を胸に、撮影に挑みます」とコメントした。

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