24歳気鋭演出家が描く広瀬アリスの風俗嬢「アリスさんの顔が浮かんだ」

スポーツ報知
ショートムービーで、広瀬アリスと初タッグを組む演出家の加藤拓也氏

 若手演出家の加藤拓也氏(24)が自身の手掛けるCS放送・日本映画専門チャンネルのPR動画「ステーションID」で女優の広瀬アリス(23)と初タッグを組むことが4日、分かった。「ステーションID」とはチャンネルのブランドをPRするショートムービー。本作のタイトルは「想い出が悴(かじか)んでて」で、5日から放送される。

 広瀬は恋愛にコンプレックスを抱えた風俗嬢を演じ、かつて母親の元再婚相手とホテルで再会し恋に落ちる物語となっている。加藤氏は「『―ID』のお話をいただいた時、自分の好きな“コンプレックスを抱えた女性”を描こうと思った。その時にアリスさんの顔が浮かんだ」と明かす。

 抜てきされた広瀬は「私、どんなイメージなんだろう」と苦笑いしながらも「台本読んで『えっ』と思った。でも内容がドロッとしていても、作品自体はポップなつくりで嫌な感じがしない」と感想を語る。

 加藤氏はデビューから5年の気鋭。昨年、舞台「壁蝨(だに)」で日本演出家協会主催「若手演出家コンクール2017」優秀賞を獲得するなど評価を上げている。

 開局20周年を迎える同チャンネルではこれまで岩井俊二氏(55)、紀里谷和明氏(50)らが手掛けてきた。今回、加藤氏は同局最年少での演出。「お話を聞いて『僕ですか? 間違えてませんか?』と思った」と笑う。

 今後は長編映画にも「現在、構想を練っています」と意欲を見せる。同チャンネル関係者も「これをきっかけに加藤さんとアリスさんの長編映画も実現したい」と前向きだ。「『誰の作品だから』じゃなく、作品自体を匿名性で見てほしい」と加藤氏。映像や舞台など、さまざまなジャンルで活躍する岩井氏、紀里谷氏ら先輩に続き、演出力で勝負していく。

 ◆加藤 拓也(かとう・たくや)1993年12月26日、大阪府出身。24歳。高校在学中にラジオ、テレビの構成作家を始め、3年時の2011年にイタリアで映像演出について学ぶ。帰国後、「劇団た組」を設立。13年、「弱者の吠えかた」で舞台演出家デビュー。代表作に舞台「博士の愛した数式」など。17年、舞台「壁蝨(だに)」で若手演出家コンクール2017で優秀賞を受賞。趣味は野球。

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