是枝裕和監督、広瀬すずを絶賛「この子やっぱちょっとおかしい」

スポーツ報知
映画「万引き家族」の公開記念舞台あいさつに出席した(左から)安藤サクラ、リリー・フランキー、是枝裕和監督

 第71回カンヌ国際映画祭の最高賞パルムドールを受賞した映画「万引き家族」(公開中)のメガホンをとった是枝裕和監督(56)が10日、大阪・北区のTOHOシネマズ梅田で公開記念舞台あいさつに出席。女優・広瀬すず(19)について「この子やっぱちょっとおかしい」と、独特の表現で才能の豊かさを称賛した。

 今作に出演したリリー・フランキー(54)から、子役には台本を与えず、撮影当日に口伝えで演技を指導する、是枝監督独特の撮影方法について聞かれ、「子どもだと家に帰ってお母さんと練習してきちゃうと、それができなくなっちゃうので、それを避けるために考え出してこの15年くらいはずっとそういうやり方をしています」と説明した。

 映画「海街diary」(15年)では綾瀬はるか(33)、長澤まさみ(31)、夏帆(26)と広瀬が姉妹役で共演。撮影では、当時15歳の広瀬を同じ方法で演出した。リリーは「普通女優さんから考えたら、目の前に大竹しのぶと樹木希林がいて、15歳くらいならものの分別もついてるじゃないですか。恐ろしいじゃないですか、台本持たずに行くのも」と、広瀬の度胸に感心した。

 さらに広瀬が泣くシーンについて「あれは泣いてっていうんですか?」と聞かれ「えっと~、言ったかなあ~。言ってないかもしれないなあ」と是枝監督。同作にも出演したリリーや綾瀬らとともに「海街」というLINEグループでやりとりしているそうで、「あの時のすずはね、『夏帆ちゃんがこういうから、すずはこう言ってごらん』って1回やるじゃないですか。すると、1回でほぼ全部セリフ入っちゃうんですよ。完璧に入っちゃうんで、陰でもしかしたら台本を読んでたんじゃないかって思うくらい、セリフの入りが良くて、昨日も(テレビで放送された作品を)見ながら、この子やっぱちょっとおかしいな、と」と話した。

 広瀬は昨年公開された「三度目の殺人」にも出演するなど、是枝組の常連になりつつある。

芸能

×