リリー・フランキー“リアル万引き家族”に「本物はこっちでしょ」

スポーツ報知
映画「万引き家族」の公開記念舞台あいさつに出席した(左から)安藤サクラ、リリー・フランキー、是枝裕和監督

 タレントのリリー・フランキー(54)、女優・安藤サクラ(32)が10日、大阪・北区のTOHOシネマズ梅田で映画「万引き家族」(公開中、是枝裕和監督)の公開記念舞台あいさつに出席した。

 第71回カンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールを獲得。東京の下町で貧しいながらも幸せに暮らす、犯罪でしかつながれなかった「家族」の絆を描いた物語。

 くしくも公開初日に合わせたように、福岡で調理器具などを盗んでいたとして逮捕された家族が「リアル『万引き家族』」として報道されたが、リリーは「ああいうのはプロモーションとしてはマイナスかプラスかわかんない。オレの友達がすっごいLINEに(そのニュースを)はってくるんですよ。『本物がいた』って、なんだよ本物って。『本物はこっちでしょ』って」と笑わせた。

 リリーは安藤との夫婦役について「すごく理想の女性です。言っているんですけどすごく理想の女性です。やっぱりこういうすごいお芝居できる人って人間としても女性としてもやっぱりすごいよね」と絶賛。その上で、「安藤さんってすっごいきれいなときとすっごいブスなときがあるんです。それを演じられる女優さんってすごい」と話した。

 作品の中では、女優陣は全員すっぴんで撮影に臨んだそうで、「だからこういうところで会うと照れるんですよ、化粧してるから。オレの知ってる安藤さんじゃないから。そして肌になんか油みたいなの塗ってましたよ」と暴露され、安藤も「油塗られてました~」と笑った。

 一方の安藤はリリーについて「言葉にすると絶対誤解があるしすごく失礼な言葉になっちゃう気がするんですけど、落ち着いて自分なんかよりもいろんなものを見ていた一緒に寝ている老犬、っていう感じ」と表現。会場を笑わせた。

 エレベーターで一緒になった時にも肩にたれかかり「あ、すごい落ち着くなって思って。ちょっと(週刊)文春みたいになっちゃわないでくださいね」と、“文春砲”を警戒?した。

 是枝監督は、安藤について「この組み合わせでキャスティングできたっていうのが、自分で自分を一番褒めたい。たまたま町で『監督!』って声をかけられて、立ち話をちょっとしただけ。もともとはもうちょっと年齢高め設定にしていたから、候補に名前がなかったんですけど、会って話して家に帰って、頭の中でこの2人を並べてみたときに、実年齢の差はあまり関係がないかもしれないと思って」と明かし、安藤も「じゃあ本当にあの時のがきっかけになったんですね?」とビックリ。リリーは「あなたは道で声をかけて、そのまま(カンヌの)レッドカーペットってすごいね」と驚いていた。

 今作は公開初日の興収が2億436万2400円を記録。最終的に興収32億円を記録した「そして父になる」(13年)を超える好スタートを切った。

芸能

×