【AKB総選挙】“初代世界王者”松井珠理奈の時代!「泣きません。感謝しかないもん」

スポーツ報知
悲願の1位に両手を上げて喜ぶ松井珠理奈(カメラ・馬場 秀則)

◆第10回AKB世界選抜総選挙(16日・ナゴヤドーム)

 AKB48の「第10回選抜総選挙」が16日、ナゴヤドームで行われ、SKE48の松井珠理奈(21)が自己最高の19万4453票を獲得し初の1位に輝いた。2位は同じくSKE48の須田亜香里(26)。地元名古屋勢がワンツーフィニッシュを決めた。今回から出馬可能になった海外グループからはBNK48のキャプテン・チャープラン(22)の39位が最高位。優勝候補のHKT48の宮脇咲良(20)は3位に終わり、総選挙からの引退を表明した。

 2位で隣の須田が呼ばれた瞬間、珠理奈は全てから解き放たれたかのような笑顔を見せた。念願の1位―。「世界のセンターは松井珠理奈」と呼ばれると両拳をつき上げてステージ中央に立った。「今日は泣きません。だって感謝しかないもん」。目を潤ませ「ううっ…」と崩れかけたが、最後まで涙は見せなかった。

 重圧との闘いだった。昨年1、2位の指原莉乃(25)と渡辺麻友(24)が抜け、2年連続3位の珠理奈は「勝って当たり前」の空気。だが当人は違った。「これで負けたら、私どうなっちゃんだろう」との思いが巡り続けた。この日午前、選挙前のライブでは泣き崩れて動けなくなり、スタッフに抱えられて途中退場した。

 さらに地元開催とあって、河村たかし名古屋市長(69)、大村秀章愛知県知事(58)までもが応援を公言。21歳の両肩に地元の期待がのしかかった。「グループをしょって頑張ります」という言葉は、いつしか「名古屋を背負う気持ちです!」に変わっていた。

 プロ意識の塊だ。新曲が立て続けにリリースされるため振り付けの練習に追われる日々だが、他のメンバーが1曲に約1時間かかる中、珠理奈については、関係者も「驚異的な集中力で20分で全部覚える。天性のアイドル」と舌を巻く。

 それでも総選挙は善戦止まり。得票数も16年の約11万2000票から昨年は11万3000票と約1000票の伸びにとどまっていた。殻を破らなくては成長できない。昨年はドラマ「豆腐プロレス」(テレ朝系)で金髪レスラー「ハリウッドJURINA」役に挑戦。演技を超越したチャレンジで新しいファン層も開拓。今年は前年から8万票以上を積み上げた。

 海外グループも交えた「世界選抜総選挙」で“初代世界王者”の称号も手にした。目標は指原の持つ3連覇。「こんなにトロフィーが重いなんて、指原さんはすごいなあ」。今度は珠理奈の時代を作る。

 ◆第10回AKB48選抜総選挙 53作目のシングルを歌う16人のメンバーを選ぶファン投票イベント。今年は「世界選抜選挙」として海外の姉妹グループにも門戸を広げ、立候補者数は過去最多の339人。17~32位はアンダーガールズ、33~48位はネクストガールズ、49~64位はフューチャーガールズ、65~80位はアップカミングガールズとして、それぞれカップリング曲を歌う。今回は世界選抜記念枠(81~100位)も増設された。

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