三遊亭好の助、真打ち昇進披露で鶴瓶が珍エール「アホになれ」…九蔵襲名断念

スポーツ報知
口上を行った(左から)三遊亭王楽、三遊亭円楽、三遊亭好の助、三遊亭好楽、笑福亭鶴瓶、林家木久扇

 5月に真打ちに昇進した落語家・三遊亭好の助(35)の真打ち昇進披露公演が23日、東京・有楽町のよみうりホールで行われた。

 好の助は師匠の三遊亭好楽(71)の前名の林家九蔵を襲名すると一度発表したが、林家正蔵サイドからの“物言い”で襲名を取りやめ話題を呼んでいた。

 好楽ほか、一門では三遊亭円楽(68)、三遊亭王楽(40)が、さらに父親・ボナ植木(66)のマジシャン・ナポレオンズ、林家木久扇(80)、笑福亭鶴瓶(66)も出演。1000人を超える観客が詰めかけた。口上では司会の王楽が「ご存じの通り色々ありまして…」と襲名騒動をにおわせると、円楽は「当人は天真らんまんと言いますか、自由奔放と言いますか、人の言うことを聞かない…」と好の助の人柄を紹介。鶴瓶は「(口上に並んだ)みんな全員、ムチャクチャなんです。あの方も新聞に載って…」と円楽を見てニヤリと笑うと「大概、いいかげんなんです。こういう人がだんだん少なくなっています。もっとむちゃせないかん。“前進したいならアホになれ”と言います。どんどんアホになってもらいたい」と珍エールを送った。木久扇は、好楽の破門騒動や鶴瓶のテレビ局“出禁”エピソードをひとしきり語った後で「好の助師匠、おめでとうございます」とらしいあいさつ。好楽は「この人の芸が伸びて伸びて、しのぶ亭を満員にしていただきたい」と客が入らないと言われる自宅兼寄席を話題にした。

 好の助はトリで「青菜」を熱演。くすぐりで襲名騒動をいれながら、大爆笑を誘った。これまでの真打ち昇進披露では、全てネタを替えているという。「今日は一番大きな場所でしたし、自分が前で(観客として)見たいと思える番組でした。これだけの(出演者が)集まる番組はないですからね」と共演者に感謝。「口上ではお客様が温かい感じで見てくれた」と熱気を肌で感じながら、今後の精進を誓っていた。

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