菊池桃子、またストーカー被害…元タクシー運転手「どうしても会いたくて行ってしまった」

スポーツ報知
前回の容疑者逮捕直後に不安をのぞかせていた菊池桃子(4月)

 女優の菊池桃子(50)につきまとい行為をしたとして、警視庁池袋署は24日、ストーカー規制法違反の疑いで元タクシー運転手の無職・飯塚博光容疑者(56)を逮捕した。飯塚容疑者は3月にも菊池へのストーカー行為で現行犯逮捕されていた。

 逮捕容疑は19日午後4時過ぎ、禁止命令が出ているにもかかわらず菊池宅に押しかけてインターホンを鳴らした疑い。池袋署によると、「どうしても会いたくて行ってしまった」と話している。

 菊池は当時、自宅を留守にしていたが、後にインターホンの録画記録を見て被害を確認。23日に池袋署に申告した。

 飯塚容疑者は3月31日に菊池の自宅付近をうろついていたところを逮捕されていた。昨秋、菊池を偶然タクシーに乗せたことで自宅の場所を知ったという。その後、事務所に交際を求めるメールをしつこく送っていたほか、自宅にも押し掛けるようになったため、池袋署が複数回警告。それでも、つきまとい行為を繰り返していたことから、警察官が警戒していた。

 その後、飯塚容疑者は略式起訴され、4月に東京簡裁から罰金30万円の略式命令を受けた。釈放時に接近禁止命令が出され、飯塚容疑者は「二度と近づきません」と話していた。今回、禁止命令に反して再びストーカー行為を行ったことから、今後は刑事裁判となる可能性が高い。罰則は2年以下の懲役、または200万円以下の罰金と定められている。

 前回の事件後、菊池は「正直『怖かった』の一言です。逮捕されたからといって終わりではないですし…」と話していたが、その言葉通り再び狙われることに。今回の事件に関して菊池の所属事務所は「まだ捜査中の段階なので」とコメントを控えている。

 ◆初犯で略式起訴も

 ストーカー規制法(正式には「ストーカー行為等の規制等に関する法律」)は、1999年の「桶川ストーカー殺人事件」を契機に2000年に施行された。自宅や勤務先でのつきまといや交際の強制、拒絶されても連続してメールを送るなど、8項目の行為をストーカー行為と定めている。

 警察庁によると、ストーカーの相談件数は13年に初めて2万件を超え、昨年は2万3079件で過去最多に。これに伴い、同法違反の検挙数も926件で最多となった。被害者の88.3%が女性で、年代では20代(35.5%)が最も多い。

 16年の法改正では懲役、罰金が倍増するなど罰則強化が図られたが、飯塚容疑者の初犯時のように微罪として裁判を行わない略式起訴で済むケースもある。SNSの発達などにより問題が複雑化していることから、さらなる規制の強化も叫ばれている。

 ◆芸能人が被害に遭った主なストーカー事件

 ▼菜々緒(女優) 12年11月、所属事務所に侵入したとして自称大学院生の男を逮捕。以前から仕事現場にも姿を見せていた。

 ▼奥野敦士(ミュージシャン) 13年9月、1年にわたり好意を伝えるメールを3万通送ったとして会社員の女を逮捕。女は罰金刑を受けた後、12月にも再犯で逮捕された。

 ▼村本大輔(ウーマンラッシュアワー) 15年7月、自宅や仕事現場などでつきまとい行為をしたとして女子大生を逮捕。

 ▼HKT48メンバー 17年6月に自宅付近を車でうろついたなどとしてファンの男を逮捕。懲役10月、保護観察付き執行猶予5年の有罪判決。

 ▼岩田華怜(元AKB48) 18年6月、出演舞台の会場などに押しかけたとしてファンの男を逮捕。握手会でプロポーズをしたこともあった。

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