石原裕次郎さんの遺品展開幕 東京・銀座に早朝から大行列

スポーツ報知
石原裕次郎さんの愛車「メルセデスベンツ300SLガルウィング」の前でフォトセッションする舘ひろし(左)、神田正輝

 昭和の名優・石原裕次郎さんの遺品を展示する全国縦断の「石原裕次郎の軌跡」展が22日、東京・松屋銀座で開幕し、まき子夫人(85)、舘ひろし(68)や神田正輝(67)ら石原軍団の後輩たちがオープニングセレモニーに出席した。

 没後31年が経過したが、裕次郎さん人気は不動。開幕日の早朝から多くのファンが行列を作るなど大盛況で、9月3日の最終日まで約5万人の動員を見込んでいる。

 展覧会では、昨年8月に閉館した「石原裕次郎記念館」(北海道小樽市)の所蔵品1000点以上を展示。裕次郎さんがデビュー直後に購入し、晩年までハンドルを握り続けた愛車「メルセデスベンツ300SLガルウイング」や、1960年の結婚の際に裕次郎さんからまき子夫人(85)に贈られた婚約指輪や結婚指輪など自宅で大切に保管していた記念のリング4点も初公開される。石原プロは展示品全体に対して数億円の保険を掛けた。

 7月の発表会見の時点でまき子夫人に対して熱烈な「展覧会終わったらガルウイングほしいアピール」をしていた舘は、初めて名車のシートに座って満面の笑み。セレモニーでは「私が(まき子夫人に)お願いして手に入れられなかったガルウイングが置いてあります。世界に1つしかありません。ご覧下さい。悔しい思いは…あります」。乗り心地を聞かれると「初めて乗りましたけど、これが僕の車かと…。僕に合ってると思います」と断言。すると、隣にいたまき子夫人が「そうはいかない。裕さんがあれだけ大事にした車。それだけはダメです」と笑顔で受け流した。

 音声ガイドを担当した神田は、展示された指輪について神田は「初めて拝見しました。『(まき子夫人に)もらった時、どうしたんですか?』って聞いたら『すぐしまった』と…。よっぽどうれしかったんでしょうね」と笑顔。当時の記憶について、まき子夫人は「『わぁ、ありがとう』って、すぐしまいました。(裕次郎さんの)気が変わると困るから」と恋する少女のような表情を浮かべていた。

 展覧会は今後、名古屋、横浜など全国計8か所で2年間にわたって巡回される。

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