沢田研二、契約の問題で公演ドタキャン「一番悔しいのはジュリーだと思う」とファンの声

スポーツ報知
公演中止を知らせる貼り紙の前に殺到する観客(読者提供)

 歌手の沢田研二(70)が17日午後5時からさいたまスーパーアリーナで予定していた公演「沢田研二 70YEARS LIVE『OLD GUYS ROCK』」が、開場直前になって突如中止となった。

 大阪から来たファンによると、午後4時頃に急なアナウンスがなされて周囲は騒然。会場入り口ドアに「本日の公演は、契約上の問題が発生した為(ため)、中止とさせていただきます。ご来場いただきましたお客様におきましてはご迷惑を(お)掛け致しまして大変申し訳けございませんでした」という手書きの紙が貼り出された。出演者の体調不良や荒天以外でライブが当日に中止になるのは極めて異例。このファンは「入り口でスタッフが何百人もの人に囲まれて大変だった」と振り返った。

 さいたまスーパーアリーナは観客席が可動式。ライブ規模によって約1万人から最大で3万7000人まで収容できる。この日の席数は不明。同所などによると、入場料の払い戻し方法などは後日発表予定。沢田の所属事務所も「詳しく分かる者がおらず、申し訳ありません」と混乱している状態だった。

 公演は今年7月6日の日本武道館から、来年1月21日の同所まで全66公演が行われるツアー。今月21日には大阪の「SAYAKAホール」、23日には兵庫の「あましんアルカイックホール」で開催予定だが、関係者によると「行われるかは未定」という。

 沢田は2004年10月にも茨城・水戸の県民文化センターで開催予定だったコンサートを開演直前に中止に。主催者が「開催に際しての事前の取り決めごとを実現できなかった」と謝罪する騒ぎになった。

 50代の女性ファンは「見られなくて残念。どんなことで中止になったか分からないけど、一番悔しいのはジュリーだと思う。ジュリーが体調を崩していなくてよかった」と擁護的。だが一方でツイッターには「ドタキャン、中止かよ!」などと怒りの声が次々に投稿され、ジュリーの代表曲を使って「勝手にしやがれ!」とツイートするファンもいた。

 ◆沢田 研二(さわだ・けんじ)1948年6月25日、鳥取県生まれ。70歳。京都で育ち、「ザ・タイガース」のボーカルとして67年2月にデビュー。71年1月にグループを解散し、ロックバンド「PYG」を経て71年11月にソロデビュー。「時の過ぎゆくままに」などヒット曲を連発し、77年に「勝手にしやがれ」で日本レコード大賞を受賞した。俳優としても活躍し、映画「太陽を盗んだ男」(79年)では報知映画賞・主演男優賞など映画賞を総なめ。89年に女優の田中裕子と再婚。

芸能

×