大河「西郷どん」今日最終回、鈴木亮平、渡辺謙、西田敏行が思いを明かす

スポーツ報知
「西郷どん」最終回の一場面

 俳優の鈴木亮平(35)が主人公の西郷隆盛を演じるNHK大河ドラマ「西郷どん」(日曜・後8時)が16日に最終回(第47話)を迎える。放送前に、鈴木を始め、本作の語りと西郷隆盛の息子・菊次郎役を担当した西田敏行(71)、薩摩藩主・島津斉彬役の渡辺謙(59)がコメントを寄せた。

 最終回のタイトルは「敬天愛人」。西郷は西南戦争で残った兵士と共に包囲網を突破し、薩摩の城山に到達する。一方、大久保利通(瑛太)は内国勧業博覧会の準備にまい進していた。そのころ、西郷従道(錦戸亮)は、片足を失い政府軍に投降した西郷の長子・菊次郎(今井悠貴)を西郷家に連れて帰る。政府軍総攻撃の前日、大久保は、降伏すれば西郷の命を助けると指令を出すが、西郷は拒否。城山から最後の戦いに向かう。そして、糸(黒木華)は夫・西郷の真意を息子たちに語り始める。

 鈴木は撮影を振り返り、「長い撮影期間の中で、本当にその人間を生きることができる作品は大河ドラマ以外にないと思います。特に西南戦争のシーンでは、『これ、神様が見て許してくれるのかな』と思うくらい壮絶でしたが、一人の人生をここまで時間をかけて追体験できたことは貴重な体験でしたし、幸せな時間でした」と感慨深げ。

 最終回については「僕が演じた感想としては、すごく温かく明るい回になっています。鹿児島の城山で、西郷さんそして最後のラストサムライたちが、この国にどういう思いを託して散っていったのか。そして、彼らの死を通して、皆さんがそれぞれの人生をどのように生きていくのかについても考えさせられる回になっています」と説明した。

 1990年の大河「翔ぶが如く」で西郷隆盛を演じた西田は「西郷隆盛や大久保利通はこれまで何度もドラマ化されいる中、『西郷どん』は今の時代の解釈と思いで作られた、新しい西郷さんと、大久保さんだったと思います」。鈴木に対しては「僕の経験上、この達成感は他の現場では味わえない達成感ですので、亮平君はその達成感を胸に秘めながら、次のステップ、また大きなステージを踏んで頂きたいと思います」とエールを送った。

 2001年「北条時宗」以来、17年ぶりの大河出演となった渡辺は、「鈴木との芝居の中でエネルギーをもらいましたし、鈴木以外の多くの俳優さんたちと体ごとぶつかるような形で、今回の大河に参加させてもらいました。大河ドラマは久しぶりでしたが、良い経験をしました」と振り返った。

 主演を全うした鈴木について、「鈴木の顔つきが回を重ねていくにしたがって変わってきましたが、それは大河の主役をやる上での使命です。齢を重ね、経験を重ね、表情、目の奧にあるものの変化に視聴者のみなさんは心を奪われるわけですから。それはよくやったと思います」と労った。

 最終回は60分拡大版で放送される。

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