萬斎、東京五輪開閉会式演出プラン明かす「能や狂言、日本の芸能の知恵を集積して発信したい」 代表作「陰陽師 安倍晴明」再演会見で

スポーツ報知
野村萬斎

 狂言師の野村萬斎(52)が17日、都内で行われた現代能公演「陰陽師 安倍晴明~晴明 隠された謎…~」(1月9~10日、東京・中野サンプラザホール)の会見に出席した。

 2001年の初演以来、海外公演も含めて高い人気を誇ってきた萬斎の代表作。今年9月に再演されたばかりだが、早くも追加公演が決まり、萬斎は「エンターテインメントと思っていただきたいです。能や狂言には越えにくいものを感じるかも知れないですけど、能ってこんなに楽しいんだと思っていただけたら」とPR。「お正月にパソコンを見るよりは能の入口に来ていただけたら。オドロオドロしさは海外の方も分かると思いますので、ぜひインバウンドしていただけたらと」

 萬斎は2020年東京五輪・パラリンピックの開閉会式を演出する総合統括に就任しているだけに「ジャンルを超越したものとして、ステージ演出とかぶってくるので(今回の舞台も)実験や試演になります」。演出については既にプレゼンテーションを重ねているようで「(演出プランを)役職中、日々考えております。プレゼンテーションを経て固まりつつありますけど、私がやらせていただきますので、能や狂言、日本の芸能の知恵を集積して発信したいと思っております」とコンセプトの一部を明かした。

 会見に出席予定だった共演者の大空ゆうひ(44)は急きょ欠席。主催側は「仕事の都合がつかなくなった」と説明した。

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