NHK幹部「いだてん」視聴率低迷に返答 大河を「続けていく意義を模索しているところです」

スポーツ報知
中村勘九郎(左)と阿部サダヲ

 NHKの上田良一会長(69)の定例会見が7日、東京・渋谷の同局で開かれた。

 大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」(日曜・後8時)が3日放送の第9話まで4話連続で平均視聴率1ケタを記録するなど、不振なことについて、同会長は「前回は主人公がどうやって五輪会場のストックホルムに着くかという知られざる歴史を描いたもので、全く新しい大河になっていると思っています。より視聴者に楽しんでいただけるよう、現場も今、頑張っているところです」と答えた。

 その上で「正直、私も毎回、楽しく見させていただいております」と笑顔で続けた。

 同席した制作幹部は1年放送する「大河の意義」を聞かれ、「続けていく意義を模索しているところです。いかに元気が出るものにできるか、日々考えているところです」と率直に答え、その上で「私も数字を見て一喜一憂するところもありますが、より一層多くの方に見てもらえるよう現場も頑張っています」と答えた。

 「いだてん」は1月6日放送の初回は15・5%を記録し、昨年放送の前作「西郷どん」の初回15・4%を0・1ポイント上回るスタート。第2話12・0%、第3話13・2%、第4話11・6%、第5話10・2%と推移も、2月10日放送の第6話で9・9%と大河史上最短で初の1ケタ台を記録。第7話9・5%、第8話9・3%、第9話9・7%と4週連続の1ケタ台となった。

 ドラマは主演を中村勘九郎(37)と阿部サダヲ(48)が務め、東京高等師範学校の嘉納治五郎校長の元に五輪の招待状が届いた1909年から64年の東京五輪開催までの激動の55年間を描く。12年ストックホルム大会で、マラソン選手として日本人で初めて五輪に出場したが不本意な結果に終わった金栗四三(中村勘九郎)と、東京に五輪を招致するために尽力した日本水泳連盟会長・田畑政治(阿部サダヲ)を中心に2部構成で展開。

 宮藤官九郎氏(48)が脚本を手掛け、ビートたけし(72)が物語の語り部となる伝説の落語家、5代目・古今亭志ん生を演じている。(数字は関東地区、ビデオリサーチ調べ)

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