【報知映画賞】白熱した議論で決定!各賞の選考経過

2017年11月29日7時20分  スポーツ報知

 映画賞レースのトップを飾る「第42回報知映画賞」の各賞が28日、発表された。選考委員と各賞の選考経過は以下の通り。

 ◆選考委員 荒木久文(映画評論家)、恩田泰子(読売新聞文化部映画担当)、見城徹(株式会社幻冬舎代表取締役社長)、齋藤安弘(ラジオパーソナリティー)、藤田晋(株式会社サイバーエージェント代表取締役社長)、松本志のぶ(フリーアナウンサー)、LiLiCo(映画コメンテーター)、渡辺祥子(映画評論家)の各氏(五十音順)と本紙編集局長、文化社会部長、文化社会部デスク。

 ▽作品賞・邦画 

 「彼女がその名を知らない鳥たち」とのデッドヒートを決選投票の末に制した「あゝ、荒野」に。「粗削りだが、畳み掛けるエネルギーに圧倒された。305分、目がくぎ付け。これぞ映画!」(見城)。「ラブシーンのような殴り合いの圧倒的な力」(恩田)。

 ▽監督賞 

 三島、白石和彌、是枝裕和、岸善幸の各氏に票が割れたが、白石との決選投票の末、三島に決まった。「今の時代を静かに描く演出」(松本)、「子役を上手になだめながら撮っているように感じられ、演出家として達者」(渡辺)。

 ▽主演男優賞 

 浅野忠信も各委員から高い評価を得たが、満場一致で菅田に。「常に繊細さと力強さがある。ようやく時代が菅田将暉に追いついた」(荒木)、「『あゝ、荒野』の一作に尽きる。役者として闘っていくことを世間にも自分にも示したマイルストーン的作品だ」(齋藤)。

 ▽主演女優賞 

 満島ひかり、長澤まさみを推す声も上がったが、全委員が名前を挙げた蒼井がほぼ満票を獲得して受賞。「多面的な表情を見せられる技に惹(ひ)かれる」(荒木)、「本当に素晴らしい演技。悔しい、と思っちゃうくらい」(LiLiCo)。

 ▽助演男優賞 

 ヤン・イクチュン、ユースケ・サンタマリアの「あゝ、荒野」勢、松坂桃李を推す声もあったが、大差で役所に。「『凄(すご)い』の一語に尽きる。この人の登場場面を見るだけで時が止まり、至福の世界が訪れる」(見城)、「大変な存在感。今年誰がうまかったかと言われたら、役所さんになる」(藤田)。

 ▽助演女優賞 

 田中と有村架純との一騎打ちになったが、田中が過半数を得た。「抑えたナチュラルな演技がじわりと胸にしみ込んでくる」(見城)、「新人賞の時に初々しかった彼女がここまで来て、いると安心する女優に成長したことが感慨深い」(渡辺)。

 ▽新人賞 

 北村、浜辺と石橋静河に票がほぼ三分割されたが、決選投票で「キミスイ」の2人に。「北村は、静かで、繊細で、新鮮。表情だけで激しく胸を揺さぶられる」(見城)、「新人賞らしいキラキラ感。2人が並ぶと『今』だなぁと」(松本)。

 ▽作品賞・海外 

 「美女と野獣」「幸せなひとりぼっち」「ラ・ラ・ランド」の三つどもえになったが、決選投票で「幸せ―」を1票差で制した「美女―」に決定。「映画の醍醐味(だいごみ)を感じる昔ながらのグッドムービー」(荒木)、「贅沢(ぜいたく)で豪勢なことは素敵(すてき)、と思わせてくれた」(恩田)。

 ▽アニメ作品賞 

 ほぼ満票で「SING/シング」に。「夢があって楽しく、アニメらしいけど親子で見に行ける。日本語吹き替え版も素晴らしい」(齋藤)、「ダントツ。一緒に見た子供が画面の前まで行って見入っていた」(藤田)。

 ▽特別賞 

 ドキュメンタリー作品「―CODA」とシリーズが完結した「アウトレイジ」3部作が賛成多数で決定。「CODA」について「ヴィム・ヴェンダースの『Pina』をしのぐ大傑作。これは音で世界と対峙(たいじ)する坂本龍一主演『レヴェナント』だ」(見城)。「アウトレイジ」には「3部作でひとつの力。殺し方の見本帳。見たことのないものを見せてくれた」(渡辺)。「渇いた情熱と虚無。映画の世界にはまり切る。未曽有の3部作の完成」(見城)との声が上がった。

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