【報知映画賞】「正直まだ実感がない」菅田将暉、24歳での主演男優賞にド緊張

2017年12月21日6時0分  スポーツ報知
  • 松坂桃李(左)に花束を手渡され、笑顔で握手をする主演男優賞の菅田将暉(カメラ・矢口 亨)

 主演男優賞を受賞した菅田将暉(24)は、「キセキ―あの日のソビト―」で共演し、兄のように慕う松坂桃李(29)が花束ゲストに駆けつけ、熱い握手を交わした。

 24歳での栄光に緊張した。「菅田将暉です。今日は本当にありがとうございます」。一言あいさつした後に一礼。初々しいあいさつに会場には拍手が鳴り響いた。主演男優賞で4作が対象となるのは史上初の快挙だが、謙虚な姿勢に終始した。

 「主演男優賞という大きなものをまだ24歳の僕が頂いていいのかなって。正直まだ実感がない。結果が出て、これが感無量ってことかなって思います」

 カメレオン俳優として数々の顔を持つが、主演としての顔は一貫している。“浮ついてはいけない”それが菅田のポリシー。今回の受賞をマネジャーから電話で報告を受けると真っ先に「『あゝ、荒野』は?」と作品賞が気になった。この日もボクシングをイメージした赤いシャツで登場するほど作品に対する思いは深い。「岸監督から『菅田将暉の代表作にしたい。その後に俺の代表作にしたい』と言われた。作品賞も取ったし、その通りになったのではないかと、大ミエ切って言わせていただきます」とこの時だけは胸を張った。

 並み居る大御所たちに身も心も固まった。特に写真撮影の時、隣には北野武監督がいた。作品は常にチェック。「火花」ではビートたけしの代表曲「浅草キッド」をカバーした。が、横でひたすら硬直するしかなかった。「話してないです。緊張してた。やってもうた」とうなだれる一幕も。

 ド緊張の心を解きほぐしたのが花束ゲストに登場した事務所の先輩・松坂桃李だ。2人は同時期に俳優デビューし、「キセキ―」では兄弟役。苦楽を共にしたアニキであり、ライバルである松坂は「兄として心の底からうれしい」。褒められた弟は照れくさそうに何度も何度も頭を下げた。「僕にとっては、お兄ちゃんみたい。こんな晴れの舞台でありがたいですね。(他の人からもらうのとは)違います。リラックスしました」

 来年も大忙し。主演映画の公開、テレビの連ドラ出演、初のライブツアーも行う。そんな中、映画賞で多くの先輩俳優に囲まれた。なかでも寺尾聰の言葉に自分の未来を重ねた。「寺尾聰さんの姿を見ていると、そういう俳優さんになりたいと思いました。何歳になっても後輩を『俳優仲間』って言えるのはかっこいい。あれはエロいですね」

 “カメレオン俳優”は、同志の刺激を力に変えて、また新たな顔を見せていく。(水野 佑紀)

 ◆菅田 将暉(すだ・まさき)1993年2月21日、大阪府生まれ。24歳。2009年、テレビ朝日系「仮面ライダーW」の主役で俳優デビュー。13年、映画「共喰い」で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。今年6月にはシングル「見たこともない景色」で歌手デビュー。米津玄師と共演した「灰色と青」がヒット中。17日に最終回を迎えた、NHK大河ドラマ「直虎」に井伊直政役に出演。来年4月、映画「となりの怪物くん」に主演する。身長176センチ。

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