レジェンド王者・船木誠勝、9・14初防衛戦を前に秘技の秘密を公開

2017年9月14日8時15分  スポーツ報知
  • (左から)船木誠勝、初代タイガーマスク、スーパータイガー

 リアルジャパンプロレスのレジェンド王者・船木誠勝(48)が14日、後楽園ホール大会で初防衛戦を行う。挑戦者はスーパー・タイガー。試合を目前に控えた船木が初防衛戦にかける思いを明かした。

 ―リアルジャパン6・28後楽園ホール大会で大谷晋二郎選手からレジェンドチャンピオンシップを奪回、3度目の戴冠となりました。

 「昨年(9・10)のディファ有明でのタイトル戦が自分では不本意だったので、万全な体調で必ず取ってやろうとの気持ちでいきました。取ったときは、ずいぶん長く(ベルトが)手から離れていてゴメンナサイという感じだったですね(笑)」

 ―自分のベルトだという愛着があったわけですね。

 「そういう感じでずっと思ってましたのでね。一番自分にふさわしいベルトだと思ってます」

 ―初戴冠から関本選手との初防衛戦で落としたときは、もしかしたらここでタイトル戦線から撤退なのかも、と思うところもありました。しかし、そこで引かなかった。

 「やっぱりこのベルトにふさわしいチャンピオンは自分だと。このベルトが、ふさわしいチャンピオンを選ぶと思うんですよ。そういう意味で、それにふさわしい選手であれば何回でもチャンスはまわってくると思うので、必ずまたチャンスが来ると信じてやっていました」

 ―たとえ落としたとしても、レジェンドのベルトこそ自分にふさわしいという思いは変わらなかったと。

 「ハイ。なぜかというと、佐山さんがつくったという、それが一番なんですよね」

 ―初代タイガーマスク選手欠場中は、自分がリアルジャパンを守るという決意も口にしていました。

 「そうですね、それが一番ですね」

 ―3度目の戴冠を果たし、の次期挑戦者にスーパー・タイガー選手を指名しました。

 「実は、たくさん試合をした方がいいとアドバイスを人づてにしたのが自分なんですよ。平井(リアルジャパン代表)さんに言ったんですけどね。とにかく試合させた方がいいですよって2年前に言って。それからホントに徐々に試合数が多くなってきて、最近いろんな団体でトーナメントやったりとかしてますので、そういう意味ではホントに前回、2年前の試合はまったくアテにならないかたちになるだろうと。NEWとかで一緒になったときにも近くで試合を見てましたので、いま一番いい感じじゃないかなって。スーパー・タイガーは会見でも“試合をするのが楽しい”と言ってたじゃないですか。それって一番乗ってるときなんですよね。自分が40歳のときに全日本プロレスで復帰して巡業で連戦をしていて、楽しさを実感したのとまったく同じ感じがします。いまは2年前とはまったく違う彼を体感してみたいという、そういう気持ちがありますね」

 ―スーパー・タイガー選手が他団体に出ていくようになったのは、船木選手の助言があったからなのですね。

 「そうです、ええ。直接本人には言わないですけども、平井さんに言ったんですね。それでどういうふうになったんだろうと手応えを確かめてみたい。これが指名した一番の理由です」

 ―ということは、まさに絶好のタイミングで対戦することになりますね。

 「そう思います。それも2年間というホントに長い時間を費やして、久しぶりに(ベルトをかけて)対戦するものですから、おそらくかなり手強い選手になって目の前に来るだろうとは思いますね」

 ―スーパー・タイガー選手から2年前にベルトを取ったのが船木選手でした。そのときにレジェンド王座を初戴冠、そこからこの王座の価値が高まっていったと思いますが。

 「自分もそう思いますね。それまでのレジェンドのベルトって正直あまりわからなかったんですよ。こういうベルトがあるっていうのが。だけどこのベルトは、あの一戦をきっかけにいろんな選手が寄ってきたというか、プロレス界のいい選手が寄ってきて、プロレス界を巻き込んでのひとつのベルトになったような気がしますね」

 ―初代タイガーマスク選手の欠場もありましたが、あの試合以降、全大会のメインがレジェンドチャンピオンシップのタイトルマッチなんです。ここまで8大会連続、次の9・14後楽園もメインですから9大会連続になります。

 「ああ、そうなんですか。メインでタイトルマッチがおこなわれるようになったというのは、ホントにその団体の象徴というかたちになったと思いますね。」

 ―ただ、ずっと船木選手が防衛したわけではなく、取ったり取られたりしていました。振り返ってみて、もっとも印象深いタイトル戦は?

 「やっぱり関本選手から取り返した試合は一番自分で久しぶりにいいタイトルマッチ、いい試合をしたなという記憶がありますね」

 ―16年6月23日の後楽園ですね。

 「そうですね」

 ―前回の6・28後楽園で大谷選手から奪回したときには、“まさかの奥の手”を出しましたが。

 「あれ(横入り式回転エビ固め)は自分がヨーロッパから輸入(笑)してきた技なんですね。当時、海外から帰って日本でやるようになったら使いたいなと思ってたんですよ。だけど結局、帰った場所がUWFだったので使えなかった。最初の頃にはドロップキックも出したりしてましたけど、プロレスの動きはあまりよくないなと、そう思ったのでずっと封印してたんですよね。ずっとアタマのなかにはあった技だったんですけども、そこから先、格闘技寄りのほうにいってしまったので機会がなかった。それがなぜかここにきてこういうのもあるぞと。理にかなっていればプロレス技は絶対に使えると思って、アタマのなかにはあったんですよ。そういう意味では数少ない自発的に出せるプロレス技のひとつだと思ってます」

 ―船木選手のヨーロッパ遠征というと1988年から89年にかけてですよね。

 「ええ。当時はトニー・セントクレアーさんとか、デーブ・フィンレー、ミレ・ツルノ、マーク・ロコ、スティーブ・ライト。みんな現役バリバリでやってました。そのなかで彼らと一緒に闘えたというのがホントにすごくいい海外遠征だったなと思いますね。そこから先、WWEいったりとか、引退したりとか分かれましたけど、当時は彼らみんなが全盛期で、そのなかでキャッチの修業ができてホントによかったと思ってます」

 ―彼ら全員がいまではレジェンドと呼ばれる方たちですよね。

 「そうです。足首固め、アンクルホールドもミレ・ツルノから習って、それで自分が日本に持ってきたら、そこからバーッと広がって、いまWWEまでいってるじゃないですか」

 ―たしかにそうですね。ミレ・ツルノさんがルーツというのも驚きです。

 「ハイ。だからすごいですよね。いい技を輸入できたなと思ってます」

 ―大谷選手をフォールした横入り回転エビ固めは、誰かから教わった技ですか。

 「いや、あれは見よう見まねです。まねたのは、イギリスの選手ですね。クンフーという選手が使っているのを見てやってみようと」

 ―未来日ですが、当時、クンフーという東洋系キャラクターの人気選手がいました。

 「そうです。空手着を着て試合をする選手がやってました。その選手が使うあの技が目についたんですよね。ああいう変わった技を使う選手がいっぱいいましたね」

 ―その横入り回転エビ固めで船木選手が勝ったこともありましたか。

 「ありました。クンフーが出ていないときにこっそり使って勝ちましたね。誰に勝ったかは思い出せませんけど、何回かはそれで勝ちました」

 ―今後も出す可能性は?

 「そうですね、あるかもしれません。試合しだいですね。タイミングが合えば出せますんで。プロレスの技というのはやっぱり、それこそ自発的にやってかけられる技じゃないと不自然に見えるので。できるものは出していくつもりですよ」

 ―それにしてもキャリアを積み重ねてきたこの時点で新しいものを見せてもらえるとは、驚きです。

 「やっぱりあのヨーロッパ遠征が大きかったんですよね。それこそコーナーに振られてセカンドロープに飛び乗ってムーンサルトアタックにいく。そういう動きもやってましたし」

 ―フライング・フナキですからね。

 「そうです、そうです」

 ―では、スーパー・タイガー戦に向けてなにか秘策はありますか。

 「それがですね、最近考えるんですけども、考えると寝ちゃうんですよ(笑)」

 ―寝る?

 「今回のスーパー・タイガー戦を寝る前とかに思い浮かべるんですけども、そうすると寝ちゃうんですよね。どういうことなのかわからない。いいのか悪いのかわかんないですけども、なんとなくですけども自然体というか、自然体で動けるような気がしてるんですけどね。なにしてやろうとか、これしてやろうとかいう感覚ではないんですよね。絶対に相手を潰してやるとか、そういうのでもないんですよね。お互いが持ってるものをお互いがぶつけ合う、そういう試合になると思いますね。初代タイガーマスクの言う武士道精神というんですかね、それがまず基盤にある。そういう試合になると思います。自分もそういう選手が大好きなんで。最近だと相手を小馬鹿にしたりとか、相手のスタイルが気に入らないとか、煽って試合をする選手がいっぱいいますけども、それはあまり意味がない。久々に自然なかたちで自然な姿で試合ができるような気がします」

 ―船木選手にとっては、待ち望んでいた試合ですよね。

 「そうです。べつに恨みとかもまったくないですから。強いか弱いか、そのとき強いか弱いかというのを決める闘いだと思うので、そこにこのベルトがついてくる。そういう試合だと思います」

 ―船木選手はレジェンド王座を3回巻いているわけですが、意外にもまだ1度も防衛をしていないんですよね。

 「そうなんですよね。ここが自分の鬼門なのかなと。初防衛戦でみんな落としてますよね。だからその部分では不安材料がありますね」

 ―ここを突破すれば…。

 「2回目、3回目が見えてくると思います」

 ―当日はタイトルマッチがメインですが、元横綱・大鵬の孫、元関脇・貴闘力の息子である納谷幸男選手のデビュー戦もありますが。

 「やっとデビューですよね」

 ―意識しますか。

 「そうですね、どんな試合をするのかまったく見たことがないので。未知ですけども、でも、やっぱりここ(リアルジャパン)で育った選手ということは、おそらくいつかは自分の目の前にも立つような気はします。だから注目ですね」

 ―将来は対戦の可能性も。

 「ありますね。サイズが普通の人と違いますんで、どのくらい自分の身体を武器にできるのかなという興味がありますよね」

 ―納谷選手のデビューにより、リアルジャパンに対船木誠勝という楽しみなカードが増えますね。

 「そうですね」

 ―それではあらためてレジェンド王座戦への意気込みを聞かせてください。

 「フリーになって初めて取ったベルト。そしていまフリーになって2年。これから3年目に入りますので、この一戦をバネにして、3年目を突っ走っていきたいと思ってます。最初の3年がすごく大事だと思ってましたので、この1年をこのベルトとともに締めくくりたいなと思います。そこからまた、その先を突っ切っていきたいという気持ちですね」

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