前田日明さん、59歳バースデーに「リングスを超えた何年先も見据えた大きなものをやりたい」

スポーツ報知
「前田日明生誕祭」トークショーに登場した前田日明さん(左)と水道橋博士

 元プロレスラー・前田日明さん(59)の誕生日を祝う「前田日明生誕祭×THE OUTSIDER10周年記念イベント」が24日、東京・渋谷のLOFT9で行われた。

 この日59歳になった前田さんがお笑いタレント・水道橋博士(55)らをゲストに招き、今年、旗揚げ10周年を迎えた自身主催の不良少年たちを集めた格闘技イベント「THE OUTSIDER(ジ・アウトサイダー)」について語り尽くすトークショー。

 「前田日明、59歳です」という自己紹介でトークの口火を切った前田さんの隣に「アウトサイダー」の堀鉄平、吉永啓之輔、ryoの3選手と並んで座った水道橋は「今日はリアル・モンゴル会ですね。何があってもおかしくない」と笑わせた。

 息子に前田さんの名前にちなんで、「士(あきら)」と名付けるほど大ファンの水道橋は「前田さんはリングの上でずっと生き様を見せつけてきた。ずっと一等星の輝きを見せ続けている人。(主催団体)リングスも全てそうです」と絶賛。

 コンプライアンスが叫ばれる時代に危なすぎる格闘技大会を主催することについて、前田さんは「(新日本プロレス時代は)体罰とかいう感覚なかったね。殴られても『痛えな』ぐらいの感覚でやってました。割とカラッとしていた」と、これまでのプロレス人生を振り返った。

 現在、人気を集めるRIZINなどの格闘技大会について「プロモーターとして見ると、やっているプロモーターが選手を育てるという余裕が全然ないように見える。3、4年先はどうするの?って。何か、焼き畑農業みたいな感じを受ける」と前田さん。

 今後の自身の動きについて、「きちんと会見して発表しようと思っているけど…」と前置きした上で「リングスを超えた、何年先も見据えた大きなものをやりたい」と明かした。

 プライベートの“下半身事情”についても「下の子が2歳になるけど、まだまだ」と脱線発言まで飛び出した前田さん。来年、還暦を迎えるが、「55くらいで何となく(体力的に)落ちたなと思ったこともあったけど、元気です」と言い切った。

 藤波辰爾が前田さんのリング復帰を熱望するなど、選手としての復活も期待されているが、「ないですね」と、きっぱり。「俺のプロレスはやってはいけないプロレスだから。今、60代の人たちにそれをやったら大変なことになる」と、笑顔で否定した。

 最後に前田さんは「『アウトサイダー』をとにかく継続してやって行きたい。これからも続けていきますんで、応援の方、よろしくお願い致します」と席を埋めた約100人のファンに静かに話しかけた。(中村 健吾)

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