白血病の闘病生活を送ったノブ・ハヤシ、3・1後楽園「CHAKURIKI3」でベネルクスヘビー級王者と対戦「闘病している方に勇気を与えたい」
ドージョーチャクリキは9日、都内で会見を開き、3月1日に後楽園ホールで格闘技大会「CHAKURIKI3」でK―1でも活躍したキックボクサーのノブ・ハヤシ(39)の対戦相手がベネルクスヘビー級王者のナジーム・マリク(37)=ルクセンブルグ=に決まったことを発表した。
ノブのデビュー20周年記念として行われる同大会へ「ようやく対戦相手が決まったんですが、相手よりも自分がどれだけやれるかを念頭に置いてやっているので誰であれという感じです」と意欲。2009年に急性骨髄性白血病を発症し6年間に渡り闘病生活を送った経験から「20周年記念ということもあるし、骨髄バンクチャリティということもあるので今、闘病で頑張っている方にも励みになる試合にしたい」と意気込んでいた。
キックの試合は去年6月以来となるが「キックの試合ができることは嬉しい」と明かした。対戦相手のマリクは身長195センチ、体重95キロ。2011年にフルコンタクト95キロ級でベネルクス王座を獲得。13年にキックボクシングのベネルクスヘビー級王座を奪取。身長190センチ、120キロの自身より大柄だが「自分より大きい選手。20周年という節目で欧州の選手と戦えるのはうれしい、いろんなタイトルを取っているので侮れない」と引き締めていた。
1999年と2004年のK―1ジャパンGPで準優勝の実績を持つノブは戦績が44戦18勝(7KO)23敗3分。節目の45戦目に「20年もやれるとは思っていなかったので丈夫な体に産んでくれた親と支援してくれた人に感謝したい」とかみしめていた。今後の目標を自らが闘病した経験を下に「自分自身生かされたというところある。格闘技を通じて今、闘病で頑張っている方々に勇気を与えていきたい。それは現役が終わったとしても続けていきたい」と明かしていた。現在も免疫抑制剤を服用しており、風邪を引きやすい今の時期は「めっちゃ気をつけています。おととしは肺炎と診断されても試合しましたが、人より丈夫な体になって格闘技をやってきてよかった」と話した。
相手のマリクの戦績は22戦16勝(4KO)3敗3分で必殺技は右ハイキックだ。マリクは参戦にあたり、主催者へメッセージを寄せ「チャクリキ3でノブをKOする」と予告していた。
「CHAKURIKI3」の全試合は以下の通り。
▽第1試合(MMA無差別級5分2ラウンド)
中川達彦VS武士正
▽第2試合(MMAウエルター級5分2ラウンド)
ヂエゴ安楽VS蓮見隆太
▽第3試合(プロレス30分1本勝負)
板倉直人VS“brother”YASSHI
▽第4試合(プロレス45分1本勝負)
西島洋介VSロッキー川村
▽第5試合(プロレス60分1本勝負)
鈴木秀樹VSハマーストーン
▽第6試合(キックボクシングライト級3分3ラウンド)
恭介VS森下翔陸
▽第7試合(キックボクシングウエルター級3分3ラウンド)
平野将志VSムッツィ
▽第8試合(ヘビー級3分5ラウンド)
ノブハヤシVSナジーム・マリク