藤波辰爾、ボブ・バックランドと東京でタッグ結成、大阪で対戦「長年のファンに見て欲しい」

スポーツ報知
ファイティングポーズの藤波

 プロレス界のレジェンド、藤波辰爾(64)が主宰する「ドラディション」は26日、都内で会見を行い、4月20日、後楽園ホールと同21日に大阪・南港ATCホールで開催する「バック・トゥー・ザ・ニューヨーク」の全対戦カードを発表した。

 今回のツアーは、“ニューヨークの帝王”ボブ・バックランド(67)が参戦。後楽園のメインでは藤波とバックランド、長州力(66)がトリオを結成し、TAJIRI(47)、新崎人生(51)、KENSO(43)と対戦する。大阪は、藤波、長州に船木誠勝(48)が組み、バックランド、藤原喜明(68)、ヒロ斉藤(56)と激突する。

 後楽園でバックランドとタッグを結成する藤波は「東京では、ボクとバックランドと長州が並び立つことになりました。これは長年、自分を見てくれたファン、プロレスに思いのあるファンに見て欲しい」と明かした。バックランドとのタッグ結成は、01年10月の新日本の東京ドーム大会でザ・ファンクスと対戦して以来、17年ぶりとなる。対戦相手も「バック・トゥー・ザ・ニューヨーク」のタイトルにちなみ、TAJIRI、新崎人生、KENSOとかつてWWE参戦経験のある豪華トリオと激突する。

 大阪では、一転、長州、船木とトリオを組みバックランドと対戦する。船木とバックランドは、新生UWF時代の89年5月21日、東京ベイNKホールで一騎打ちを行ったが、船木の腕ひしぎ逆十字をバックランドがリフトアップし、コーナーに上がったところ、船木が、そのままミサイルキックで反則負けになった因縁がある。両者の対決は、この時以来、29年ぶりとなる。藤波は「その試合をボク自身は見ていないが、そういうシーンがあったことは聞いています。そういう意味で船木がバックランドと遭遇するのもいい」と期待していた。

 また、藤波自身、とバックランドとは84年8月31日に神奈川・南足柄体育館での一騎打ちで藤波が長時間に渡りキーロックを決め続け、実況した古舘伊知郎アナウンサーが「長すぎたショートアームシザーズ」と評した。「彼の腕を集中的に攻めたんだけど、長くなってしまった。あの試合で彼がボクを肩の上に抱え上た時、彼の腕力はびっくりした。今回、彼がそういう状況にもっていけるのか。いずれにしてもショートアームシザーズを狙っていきます」と予告していた。

 バックランドは現在、レスリングのコーチなどを務めておりコンデイションは好調だという。先日、本人に電話で話した時に「一番、先に彼が聞いてきたことは練習できるところを探してくれ、と言ってきた。こういうマジメさは全盛期とまったく同じ。ボクも身構えてかからないと危ないと思っています」と引き締めていた。

 今年は、78年1月23日にマジソンでWWWFジュニアヘビー級王座を獲得してから40年。「今でもあのマジソンの大舞台のリングに上がった感覚は今でも覚えています。アメリカンドリームを実現させてもらった場所です。そういう意味で記念になる試合を見せたい」と藤波は意気込んでいた。

 後楽園大会のカードは以下の通り。

 ▽第1試合(タッグマッチ20分1本勝負)

 スーパー・タイガー、三州ツバ吉vs倉島信行、蓮見隆太

 ▽第2試合(30分1本勝負)

 LEONA vs 吉田充宏

 ▽第3試合(タッグマッチ30分1本勝負)

 佐野巧真、長井満也vs潮崎豪、HAYATA

 ▽第4試合(タッグマッチ30分1本勝負)

 ブラック・タイガー、藤原ライオン vs ザ・コブラ、ヒロ斉藤

 ▽セミファイナル(45分1本勝負)

 藤原喜明vs越中詩郎

 ▽メインイベント(6人タッグマッチ60分1本勝負)

 藤波辰爾、ボブ・バックランド、長州力vsTAJIRI、新崎人生、KENSO

 大阪大会のカードは以下の通り。

 ▽第1試合(20分1本勝負)

 TORU vs 金龍

 ▽第2試合(30分1本勝負)

 倉島信行vs冨宅飛駈

 ▽第3試合(30分1本勝負)

 LEONA vs 菊池悠斗

 ▽第4試合(タッグマッチ30分1本勝負)

 金本浩二、田中稔vsスペル・デルフィン、ブラック・タイガー

 ▽セミファイナル(タッグマッチ45分1本勝負)

 長井満也、AKIRA vs 越中詩郎、ザ・コブラ

 ▽メインイベント(6人タッグマッチ60分1本勝負)

 藤波辰爾、長州力、船木誠勝vsボブ・バックランド、藤原喜明、ヒロ斉藤

格闘技

×