藤波辰爾、全盛期の秘話を告白…やりたくなかったのは「アンドレ。対戦すると心の中で身震いしていた」

スポーツ報知
ザ・コブラの写真を手にする藤波

 プロレス界のレジェンド、藤波辰爾(64)が主宰する「ドラディション」は26日、都内で会見を行い、4月20日、後楽園ホールと同21日に大阪・南港ATCホールで開催する「バック・トゥー・ザ・ニューヨーク」の全対戦カードを発表した。

 今回のツアーは、ザ・コブラ(59)の参戦が決定。マスクマンのコブラは1983年11月に新日本プロレスに初登場し、NWA、WWFのジュニア2冠王に輝いたが86年6月の試合を最後に姿を消し、素顔のジョージ高野に戻った。後楽園でコブラは、若手時代にカナダ・カルガリーで共に修業したヒロ斉藤(56)とタッグを組んでブラック・タイガー、藤原ライオン(31)と対戦。大阪では越中詩郎とタッグを結成し、長井満也(49)、AKIRA(51)と激突する。

 藤波は、コブラと昨年10月21日に両国国技館で行われたアントニオ猪木氏(74)の生前葬で再会し、参戦を熱望されたという。「この時に話をして、体も全盛期と変わりない体をしていた。動きは天性のものがあるし、リングに上がるのは待ち遠しかった。我々が現役で上がっている以上、彼もリングに立ちたかったと思う。非常に興味のある試合です」と期待していた。

 さらに後楽園ではセミファイナルで藤原喜明(68)と越中詩郎(59)がシングルで対戦する。両者合わせて127歳の一騎打ちに藤波は「あるようでなかったカード。ボクも勇気のいるカードを組みました。本人がどういう心づもりでいるか興味がある」と明かした。その上で「選手の立場からすると、当日、会場でカードを見ると、やりたくない選手は誰しもいる。選手が頭を抱えれば抱えるほどファンは興味抱く。ボクもいました。会場の控室に対戦カードが張ってあるんです。それを見て黙って下をうつ向く選手とかぶつぶつ言う選手とか絶対にいた。あの選手とはとは手が合うなとか気持ちが通じるとか。こいつは要注意だなとか」と振り返った。

 藤波自身、「やりたくない」と思っていた選手を聞かれ「アンドレ・ザ・ジャイアント」と明かし「勝敗よりも今日は無事で終われるかなと思っていた。自分はジュニアヘビー級でしたから、あの大男と戦えるのかと思っていた。リング上ではそういうのをひた隠しして上がっていましたけど、心の中では身震いして上がっていました」と昭和の新日本全盛期の秘話を明かしていた。

 「ドラディション」後楽園大会のカードは以下の通り。

 ▽第1試合(タッグマッチ20分1本勝負)

 スーパー・タイガー、三州ツバ吉vs倉島信行、蓮見隆太

 ▽第2試合(30分1本勝負)

 LEONA vs 吉田充宏

 ▽第3試合(タッグマッチ30分1本勝負)

 佐野巧真、長井満也vs潮崎豪、HAYATA

 ▽第4試合(タッグマッチ30分1本勝負)

 ブラック・タイガー、藤原ライオン vs ザ・コブラ、ヒロ斉藤

 ▽セミファイナル(45分1本勝負)

 藤原喜明vs越中詩郎

 ▽メインイベント(6人タッグマッチ60分1本勝負)

 藤波辰爾、ボブ・バックランド、長州力vsTAJIRI、新崎人生、KENSO

 「ドラディション」大阪大会のカードは以下の通り。

 ▽第1試合(20分1本勝負)

 TORU vs 金龍

 ▽第2試合(30分1本勝負)

 倉島信行vs冨宅飛駈

 ▽第3試合(30分1本勝負)

 LEONA vs 菊池悠斗

 ▽第4試合(タッグマッチ30分1本勝負)

 金本浩二、田中稔vsスペル・デルフィン、ブラック・タイガー

 ▽セミファイナル(タッグマッチ45分1本勝負)

 長井満也、AKIRA vs 越中詩郎、ザ・コブラ

 ▽メインイベント(6人タッグマッチ60分1本勝負)

 藤波辰爾、長州力、船木誠勝vsボブ・バックランド、藤原喜明、ヒロ斉藤

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