まるでWWE王者!「レッスルマニア」メインイベンターの中邑真輔との対戦権かけてAJら5人が決定戦…金曜8時のプロレスコラム

スポーツ報知
「レッスルマニア」で中邑真輔と対戦するのは果たして…(C)2018 WWE, Inc. All Rights Reserved.

 以前、このコラムで「中邑とAJが『レッスルマニア』で激突! WWE内IWGPに期待」と書いたが、その夢がかなわない可能性が出てきてしまった。

 元IWGPヘビー級王者の中邑真輔(37)が、米国時間1月28日(日本時間29日)にウェルズ・ファーゴ・センターで行われたWWE「ロイヤルランブル」(30人参加の時間差バトルロイヤル)で、日本人として初の優勝を飾り、4月8日(同9日)に行われる世界最大のプロレスの祭典「レッスルマニア34」(メルセデス・ベンツ・スーパードーム)で、WWE王座(世界ヘビー級選手権)に挑戦することが決定したことは間違いないが、その時の王者が、AJスタイルズ(40)である保証がなくなったのだ。

 今月13日(14日)にベーカーズフィールドで開催されたスマックダウンで、新たな因縁が勃発し、3月11日(同12日)のPPV「ファストレーン」(ネーションワイド・アリーナ)で行われるAJのWWE王座防衛戦は、ケビン・オーエンズ、サミ・ゼイン、バロン・コービン、ドルフ・ジグラーが挑戦する5WAYマッチとなることが決まった。

 「レッスルマニア」でWWE王座に挑戦する中邑だけが、メインイベントに出場することが決まっており、その相手を5人で争うというわけだ。AJが王者であることには違いないが、まるで中邑への“挑戦権”をかけて5人が争う決定戦のような図式になっている。

 日本人としては誇らしい限りだが、新日本プロレスで激闘を繰り広げた中邑とAJの王座戦となる可能性が5分の1になってしまったことになる。ただの防衛戦なら2分の1だったのに、よりによって5WAY戦になろうとは。

 以前のコラムでは、2016年1月4日に新日本プロレスの東京ドーム大会「レッスルキングダム10」でのIWGPインターコンチネンタル選手権(王者・中邑が、24分18秒、ボマイェ→エビ固めで防衛)の再現が世界最高峰の舞台で行われるとし、WWE対IWGP、レッスルマニアVSレッスルキングダム、そしてキンシャサではなくボマイェが炸裂すると期待をあおった。

 ここに来て新たな流れになってしまった。中邑とAJが織り成すハイレベルなジャパニーズスタイルを、エンタメ色が強いWWEが求めているのだろうかという疑念がどうしてもつきまとう。いや、ここは王者AJの底力に期待しようではないか。(酒井 隆之)

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