武藤敬司、リング復帰の蝶野との今後は「どうなるかわからない」

スポーツ報知
武藤敬司

 プロレスラー武藤敬司(55)が17日、スポーツ報知の取材にプロデュースする「PRO―WRESTLING MASTERS」の第4弾大会を「夏ぐらいにやりたい気持ちはある」と掲げた。

 第3弾大会となった16日の後楽園ホールは、当日券が完売する1639人の超満員札止めとなる大盛況。メインイベントの「プロレスリング・マスターズvsTEAM2000スペシャル8人タッグマッチ」で蝶野正洋(54)が率いるT2000の天山広吉(46)、ヒロ斎藤(56)、AKIRA(51)、スーパーJ(55)が武藤、藤波辰爾(64)、長州力(66)、獣神サンダーライガーと対戦。蝶野がケンカキック、イス攻撃とやりたい放題の暴れまくりでのリング復帰に会場は全盛期の新日本プロレスを彷彿とさせる熱気にあふれた。

 試合から一夜明けた武藤は、「あのメインに出たメンバーだけで巡業できるよ」と手応えを明かす一方で蝶野との今後について「どうなるか分からない」と白紙状態を強調した。マスターズは他団体の選手が参戦するため日程調整が必要になる。こうした状況から「土日はどの団体も試合がある。だから、マスターズの興行は平日に持ってくることになるんだけど、蝶野は月曜から木曜まで番組を持っているから金曜しか空いてないんだ」と明かした。蝶野は現在、TOKYO MXで月曜から木曜まで「バラいろダンディ」のMCを務めている。こうしたスケジュールから日程調整に苦慮する現実的な問題を吐露した。

 一方で試合後、蝶野がマスターズの存在意義に是か非かを問いかけていたが「こんなことできるのはプロレスだけ。マスターズのみなさんは、水戸黄門の印籠みたいに絶対的なものを持っている」と大会の意義を強調。中でも今回の大会で驚いたのは「タイガー戸口さん」と明かし「感動したよ。戸口さんの体を見て、70歳なのに何であんな体が作れるんだってね。存在感あったし、今のプロレスの中でもやれんじゃないのかって思ったよ」と新たな発見に心を動かされた様子だった。

 次回に関して武藤は今夏にも開催したい気持ちを持っているが現実的には「わからない」という。「マスターズはレジェンドの方々が少なくなってしまう。2回目の時にドン荒川さんにオファーしたんだけど、体調が悪いって間接的に聞いて出られず、お亡くなりになった」と切実な問題もある。一方で天山広吉が参戦したことに「第3世代も50に手が届く年齢になっている。うまく絡んでいければ面白いと思う」と期待していた。

格闘技

×