飯伏幸太、ザックの関節技に完敗「ファンの方に本当に申し訳ない」

スポーツ報知
ザック・セイバーJrに敗れた飯伏幸太

 ◆新日本プロレス「NEW JAPAN CUP2018」大会 ▽2回戦・時間無制限1本勝負 〇ザック・セイバーJr(21分02秒 レフェリーストップ)飯伏幸太●(15日、東京・後楽園ホール、観衆1718人札止め)

 新日への本格参戦を表明している「ゴールデン☆スター」飯伏幸太(35)=飯伏プロレス研究所=が春のシングル戦トーナメント「ニュージャパンカップ」(NJC)2回戦でザック・セイバーJr(30)と対戦。必殺のカミゴェを2度かわされた上、「サブミッション・マスター」ザックの変幻自在の関節技の前にレフェリーストップ負けを喫した。

 初出場初優勝を飾った15年以来、3年ぶり2回目の優勝を狙った飯伏だったが、この日は序盤からペースを崩された。ザックのマネジャー役・TAKAみちのく(44)の「ザックの前に飯伏はジャスト・タップ・アウト! ギブアップしかないでしょう」というマイクパフォーマンスに苛立ちを隠せないまま、リングイン。

 声援は圧倒的に飯伏だった。満場の「イブシ~」「コウタ~」コールの中、強烈なキック、抜群の身体能力を生かした空中殺法を披露したが、この日の主役はザックだった。飯伏のカミゴェをかわしてのひざ固め、キックの足を取ってのヒールホールドと、まさにサブミッションの展覧会。最後も変型の卍固めから変型のWアームバー。完全に動きの止まった飯伏を見てレフェリーが両手を広げ、試合を止めた。

 試合後のバックステージに倒れ込んだ飯伏は座り込んだままで「言葉にならないです。言い訳とかじゃないけど、ギブアップはしていないです。レフェリーの判断…。(ギブアップは)してないけど、あれは逃げられなかった…」と完敗を認めた。

 圧倒的な「イブシ」コールに象徴されるように今回は優勝への期待が高かっただけに「今回、パンフレットも表紙にしてもらったり、ファンの方の絶対、優勝という期待に答えられなかったのは残念で本当に申し訳ない。今回、本当にダメでした。本当にファンに悪いことをしました」と汗まみれの顔で頭を下げた。

 しかし、「ゴールデン☆スター」はあきらめない。「今日は裏切ってしまったけど、まだまだあきらめてないんで。たくさん野望はある。今年の新日本プロレスをいい方にぶっ壊しますよ」と、最後には言い放った。(中村 健吾)

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