棚橋弘至、NJC決勝進出決め完全復活宣言「俺は生涯、全盛期です!」

スポーツ報知
快勝後、笑顔で完全復活を宣言した棚橋弘至

◆新日本プロレス「NEW JAPAN CUP2018」大会 ▽「NEW JAPAN CUP」準決勝・時間無制限1本勝負 〇棚橋弘至(29分52秒 ハイフライフロー→片エビ固め)ジュース・ロビンソン●(16日、東京・後楽園ホール、観衆1716人札止め)

 春のシングル戦トーナメント「ニュージャパンカップ」(NJC)で優勝を狙う棚橋弘至(41)が準決勝でジュース・ロビンソン(28)と対戦。右ひざ故障からの完全復活を誓うエースが必殺のハイフライフロー2連発で決勝進出を決めた。

 新日のエースが完全復活だ。入場時から会場を埋めた観客の「ゴー、エース!」の大合唱でリングに送り出された棚橋は、いきなりジュースの握手を拒否。エルボー合戦、執拗(しつよう)なひざへの攻撃、スリングブレイド連発など、勝負に徹する非情さを見せた。

 ジュースの掟破りのハイフライフローを、なんとかカウント2・5秒で返すなど、苦しめられる場面もあったが、最後はトップロープから天高く飛ぶ本家・ハイフライフローの2連発で3カウント。ジュースをリングに沈めてみせた。

 試合後、マイクを持った棚橋は「ケガからの復帰のシリーズということで期待よりも不安の方が大きいかも知れませんが、リングに上がったからには、その心配は無し。大丈夫。ちょっくら優勝してきます」と笑顔でV宣言。勝利の際に披露するエアギターも、観客の「もう1回!」のリクエスト連発で計3回披露する大サービスだった。

 エアギターでたっぷり観客を楽しませた後は、もう一度、マイクを握り、「最後にみんなの前ではっきりと宣言しておきます。もう一度、新日本プロレスの頂点に立ちた~い! いや、絶対に立~つ!」と完全復活を宣言。恒例の「後楽園ホールの皆さ~ん、愛してま~す!」でパフォーマンスを締めくくった。

 さらに最前列の観客と順番にハグ、握手、差し出されたタオルで汗を拭く大サービスを展開して、バックステージに引き揚げた「100年に1人の逸材」は取材陣の前で「(優勝まで)あと一つ!あと一つ!」と手拍子を要求した。

 「浮かれてますよ。ケガからの復帰。試合で失ったものは試合で取り戻すしかない」ときっぱりと言うと、「今、まさに俺は全盛期を超えます。いや、やり直します。俺は生涯、全盛期です」と汗まみれの顔で引き揚げていった。

 棚橋は21日、新潟・アオーレ長岡大会で行われる決勝で、18日の静岡・アクトシティ浜松大会で戦うSANADA(30)とザック・セイバーJr(30)の勝者と対戦する。(中村 健吾)

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