【K―1】“耳の不自由な王者”郷州征宜が武尊に準決勝で敗れ世界の夢散る

スポーツ報知
2回KOで郷州征宜を破り決勝に進んだ武尊(右、カメラ・越川 亘)

◆K―1 WORLD GP 2018 JAPAN ~K’FESTA.1~ ▽第4代スーパー・フェザー級王座決定トーナメント準決勝 〇武尊(2分24秒KO)郷州征宜●(21日・さいたまスーパーアリーナ)

 “耳の聞こえないチャンピオン”郷州征宜(31)=K―1ジム総本部チームペガサス=が、Krush60キロ級王者として、K―1第4代スーパー・フェザー級王座決定トーナメントに参戦。1回戦を突破するも、準決勝でエース・武尊(26)=K―1 GYM SAGAMI―ONO KREST=にKO負けを喫した。

 前日の計量で「トーナメントなんですけど一戦一戦全力で行きたい」と語った“希望の革命戦士”は、愚直に前へ出るスタイルで1回戦は、“ドイツの荒獅子”デニス・ウォーシック(24)=ドイツ=に2―1の判定勝利。

 準決勝はトーナメント大本命の武尊と真っ向勝負。1回序盤は互いに打撃を繰り出す展開も、途中から徐々に武尊のスピードに翻弄され始める。それでも前に出続けた郷州だったが、終盤にパンチのラッシュを浴びKO負けを喫した。

 郷州は「あんなに重いパンチを受けたのは初めてでした」と武尊の打撃について語り「準決勝でKO負けしてまだまだ自分は弱いんだなと実感させられた」と試合を振り返った。「でも諦めるのではなくて、もっともっと練習してまた挑戦したい。次に挑戦した時はK―1のベルトを取りたい」と話した。

 ◆郷州 征宜(ごうしゅう・まさのぶ) 神奈川・秦野市生まれ、31歳。172センチ。第6代・Krush60キロ級王者。生まれつき難聴の“耳の聞こえないチャンピオン”。東海大甲府高校在籍時に甲子園出場。卒業後に格闘技の道へ進み、2016年4月K―1初参戦。その後はKrushを主戦場にし、17年10月Krush60キロ王座に就いた。戦績31戦24勝(7KO)7敗。

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