【K―1】木村“フィリップ”ミノル、1回KO勝利「ベルトなんていらない、僕はそれ以上に価値がある」
◆K―1 WORLD GP 2018 JAPAN ~K’FESTA.1~ ▽スーパーファイト K―1ウェルター級3分3回・延長1回 〇木村“フィリップ”ミノル(1回2分50秒 KO)平山迅●(21日・さいたまスーパーアリーナ)(本文)
“戦慄のブラジリアンフック”木村“フィリップ”ミノル(24)=K―1ジム五反田チームキングス=が、“反逆のハードヒッター”平山迅(28)=ROYAL KINGS=に豪快な1回KO劇で勝利した。
ミノルは1回の序盤からトリッキーな動きで平山を翻弄。試合を自分のペースに持ち込むと2分を過ぎたところで、左右フックをブンブン振り回し、右をヒットさせてダウンを奪った。
平山は立ち上がったが、なおもミノルは左フックを振り抜きKO勝利を飾った。
試合後マイクを握ったミノルは「次の相手は強いやつ誰でもいい。K―1サイコー!」と絶叫した。
バックステージでは「今日のお祭り的な雰囲気にふさわしく、相手も勇気を持って打ち合いに来てくれた。自分の好きな試合になって、いい殴り合いが出来ました」と振り返り、「ハードパンチャーなので、一瞬でも気を抜いたら僕の方が危ない展開になってしまうと感じました。日本のトップでもやっていける実力だと思います」と平山を評価した。
自身については「ベルトを持ってなくてここまで来た選手。僕にはベルトなんていらないし、それ以上に価値のある選手だと思っています。自分自身の価値を上げていく人生にしていきたい。僕の存在が誰かのベルトみたいになってくれたらうれしいです」とビッグマウスを披露した。
◆木村“フィリップ”ミノル(きむら・ふぃりっぷ・みのる) 1993年9月9日、ブラジル・サンパウロ生まれ。24歳。倒すか倒されるかのスリリングなファイトスタイルと、周囲を巻き込むビッグマウスで活躍。プロ通算成績33戦24勝(17KO)8敗1分。