K―1史上初3階級制覇の武尊が毎日、自炊している理由

スポーツ報知
武尊

 24日放送のTBS系「バース・デイ」(土曜・後5時)では、新生K―1のエースで、21日に行われたスーパー・フェザー級トーナメントを制し、K―1史上初の3階級制覇を果たした武尊(26)=K―1 GYM SAGAMI―ONO KREST=にスポットを当て、偉業に挑む姿を追った。

 格闘技ブームを引っ張った“反逆のカリスマ”魔裟斗(39)に「今のK―1を背負ってるのは間違いなく武尊です。自分がエースだって自覚してるし、自分が魅せて勝たなければという意識はあると思います」と言わせるほどにまで成長した武尊は、8歳の頃K―1で活躍していたアンディ・フグに憧れ空手を始めると、その2年後の2002年、魔裟斗の登場でK―1選手になることを決意した。

 2010年高校卒業後、鳥取から単身上京し、K―1ジムに入門。死にものぐるいでトレーニングを積むも、約35億円の負債を抱えK―1が活動休止。「目標を失うじゃないですけど、小さい頃からずっと憧れて、そのために東京に出てきたのに無くなっちゃたんで…」と当時の心境を語った。

 目標を失うもアルバイトをしながらトレーニングを積む日々に「最初はやりたいこと無くなっちゃったじゃんと思ったけど、絶対また盛り上げれば、K―1は戻ってくると思ったし、そのためにやれることやらなきゃって思った」と感情が芽生え、11年に立ち技格闘技団体「Krush」でプロデビュー。13年に日本王者にまで上り詰めると、その翌年新生K―1が旗揚げされた。

 格闘技ブームの頃に比べ観客の数は10分の1となるが、15年にはスーパー・バンタム級、16年には階級を一つ上げフェザー級王者を獲得したが「全階級の中で一番目だって、K―1全体で過去も全部含めて武尊が一番凄かったって。K―1=武尊と言われるような選手になりたい」と目標はまだ先にあると語った。

 K―1史上初の3階級制覇を目標に掲げた武尊は、3年前から5キロ以上も増加させるためハードトレーニングを積んだ。さらに、食事も毎日、自炊している。「いろんなプレッシャーがあるので、これをしていないと逆に不安になる。もしこの試合負けたら、周りはどんな反応になるんだろうと考えだすと、結構ナーバスになるタイプなので」とストイックな生活を送る理由を明かした。

 21日に行われた「K―1 WORLD GP 2018 JAPAN ~K’FESTA.1~」では、見事トーナメントを制覇。K―1史上初の3階級王者に輝いた。

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