ヌルマゴメドフ、UFC10連勝で激動のライト級新王者に…マクレガー襲撃事件乗り越え

スポーツ報知
アル・アイアキンタ(左)に強烈な右ストレートを当てるハビブ・ヌルマゴメドフ(Photo by Brandon Magnus/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images)

 7日(日本時間8日)に米国・ニューヨークで「UFC 223」が行われ、メインイベントでUFC9連勝中でライト級2位のハビブ・ヌルマゴメドフ(29)=ロシア=が、ニューヨーク出身のアル・アイアキンタ(30)に判定勝ちを収め、新王者に輝いた。連勝を10にのばし、通算26勝無敗とした。

 当初、ヌルマゴメドフは同級暫定王者だったトニー・ファーガソン(34)=米国=と対戦予定だったが、4月1日にファーガソンの負傷によりカードが消滅。その後、フェザー級王者のマックス・ホロウェイ(26)=米国=が2階級制覇へ名乗りを上げるも、体調不良のためドクターストップ。最終的にポール・フェルダー戦に挑むことになっていたアイアキンタ戦に決まった。

 しかし、アイアキンタは前日計量で体重オーバー。勝利してもタイトルは授与されず、ヌルマゴメドフが勝った場合にのみ、ライト級王者が誕生する条件で試合行われた。

 デイナ・ホワイト社長は現地時間4日に、ライト級前王者のコナー・マクレガー(29)=アイルランド=から王座を剥奪。これを受けてマクレガーは、5日のメディアイベントにロボフの他、数十人を引き連れ、ヌルマゴメドフや出場選手を乗せたバスを襲撃。チームメートのアルテム・ロボフ(31)=ロシア=とヌルマゴメトフが激しい口論を起こした因縁も重なり、マクレガーは台車などを投げつけガラスを割るなどの暴挙に出た。車両に乗り合わせていたマイケル・キエーザ(30)=米国=は顔に複数の切り傷、レイ・ボーグ(24)=米国=は目にガラスの破片が入り、複数の角膜剥離で同大会欠場を余儀なくされた。

 マクレガーは事件後、ニューヨーク市警に出頭。50000ドルを支払い保釈されているが、ヌルマゴメドフが新王者になったことで、また一波乱ありそうだ。

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