ボブ・バックランド、来日会見で驚異の倒立を披露、「藤波を叩きつぶす」

スポーツ報知
会見する藤波辰爾(左)とバックランド

 プロレス界のレジェンド、藤波辰爾(64)が主宰する「ドラディション」の「バック・トゥー・ザ・ニューヨーク・ツアー」(20日、後楽園ホール。21日、大阪南港ATCホール)に参戦する元WWF(現WWE)世界ヘビー級王者ボブ・バックランド(68)が18日、成田空港着の航空機で来日した。

 都内で会見したバックランドは「この日が来ることを夢見ていた。藤波がタッグを組む機会と戦う機会を作ってくれた。この2か月間、周囲の人に藤波とタッグを組んで戦うんだと言いまくっていた。楽しみです」と言葉を弾ませた。

 1978年2月にビリー・グラハムを破りWWF王座を奪取。83年12月にアイアン・シークに敗れるまで5年10か月に渡りベルトを保持しニューヨークの帝王と呼ばれた。藤波も同じ78年1月にWWWFジュニアヘビー級王座を獲得した。「藤波とは40年前に初めて会ってから、また会えるのは感激。藤波と変わらぬ友情を育んできてリング上で戦えることを幸せに感じています」としながらも「リングでは全力で藤波を叩きつぶすつもりで戦います」と意気込んだ。

 2001年10月8日、新日本プロレス東京ドームで藤波と組んでザ・ファンクスと対戦して以来、約17年ぶりの来日。後楽園でバックランドは藤波、長州力(66)とトリオを結成し、TAJIRI(47)、新崎人生(51)、KAZMA SAKAMOTO(35)と対戦する。大阪は、藤原喜明(68)、ヒロ斉藤(56)と組んで、藤波、長州、船木誠勝(48)と激突する。

 68歳になった今も「毎日、欠かさず練習しています。高校3年、大学1年とスパーリングをやっている。その点で衰えていないし終わりは見えていない。終わるつもりは全然ない」と生涯現役を宣言した。会見では頭だけで支える倒立を披露し衰えない肉体をアピール。驚異のパフォーマンスに会見に出席した藤波は「こっちも覚悟してかからないといけない。試合までいい気合の入れられ方をした」と警戒していた。

 バックランドは、2013年、藤波は15年にWWEの殿堂入りを果たした。後楽園では殿堂タッグ、大阪大会では殿堂対決となる。藤波とは、1984年8月31日、南足柄体育館でシングル対決。藤波が執拗なキーロックをかけ続け、実況した古舘伊知郎アナウンサーが「長すぎたショートアームシザーズ」と評された。すでに「キーロックを狙う」と宣言している藤波について「どうなるか。来るものなら来てみろ」と闘志を燃やしていた。

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