前田日明氏の復活が現実へ!藤波辰爾に復帰まで「あと1年半時間をください」と返答していた

スポーツ報知
トークショーを行ったバックランド(左)と藤波辰爾

 プロレス界のレジェンド、藤波辰爾(64)が22日、都内でスポーツ報知の取材に応じ、復帰を呼びかけている前田日明氏(59)から「あと1年半、時間をください」と返答があったことを明かした。

 前田氏は、21日の「ドラディション」大阪南港ATCホール大会に来場した。全試合後、リングに上がった同氏へ藤波がマイクを持って復帰を呼びかけると超満員のファンから拍手と大歓声が上がった。藤波は、その後、前田氏と復帰について会談し「昨日、終わった後、彼と話をしたら満更ではなかった。あのファンの拍手と歓声を見て聞けば、そういう気持ちになるはずです」と明かした。

 藤波は、今年元日のスポーツ報知のインタビューで前田氏へ復帰を呼びかけた。さらに今月8日には東京・巣鴨のプロレスグッズショップ「闘道館」で2人はトークショーを行い、ファンの前で掟破りの復帰オファーを敢行した。再三に渡る先輩からの復帰を熱望する言葉とファンの期待を目の当たりにした前田氏は、この会談で「1年半、僕に時間を下さい」と返答。1年半後という猶予期間を設定したが、初めて具体的に復帰へ意志を伝えたという。藤波は「確かに彼は、復帰までどのぐらいかかるかを聞いてきました。彼は1年半と言っていました。それぐらいの期間がないとコンディションが作れないと言っていましたが、自分の考えでは1年半もかからないと思う」と示した。

 その上で藤波は前田氏の気持ちを「リングに上がるからには、しっかり体を絞って、コンディションを作り、格闘技の蹴りを出せるとかすべてが揃った状態で上がりたいという彼の思いだと感じています。彼は他の選手より高いプライド持っています。見られて良し、戦って良し、コンディション良しのすべてが揃わないと上がることはできないと思っているし、その気持ちは非常によく分かります。だからこそ、そのきっかけ作りを僕がしてあげたい。彼自身も今のままで終わったらもったいない」と復帰へ向けた環境作りとサポートに意欲を見せた。

 ドラディションの次回大会は10月に後楽園ホールと大阪で予定している。「10月も前田を会場に呼びたい。今度は違った形で彼の登場する場面を作ってあげたい」と藤波。勢いに乗ったドラゴンは早くも復帰を想定し「前田に会う選手を僕が用意します。もし相手がいなかったら僕が出て行くしかない」と復帰戦の相手に名乗り出た。1999年2月21日。横浜アリーナで“霊長類最強の男”アレクサンドル・カレリンとの引退試合から19年。来年1月に還暦を迎える格闘王がついに復帰へ動き出す。

格闘技

×