内藤哲也、震災から2年の熊本で鈴木みのる下しインターコンチ王座奪取「一歩踏み出す勇気を与えていきたい」

スポーツ報知
内藤哲也

◆新日本プロレス「レスリング火の国2018」大会 ▽IWGPインターコンチネンタル選手権試合60分1本勝負 〇内藤哲也(30分42秒 デスティーノ→片エビ固め)鈴木みのる●(29日、熊本・グランメッセ熊本、観衆3435人札止め)

 大人気ユニット「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」率いる内藤哲也(35)が鈴木みのる(49)のIWGPインターコンチネンタル王座に挑戦。必殺のデスティーノで葬り、新王者となった。鈴木は2度目の防衛ならなかった。

 多彩な関節技で古傷の右ヒザを徹底的に攻められ、ギブアップ寸前に追い込まれた内藤だったが、最後は鈴木の顔面に張り手を連発。鼻から流血させ、失神寸前に追い込んだところで必殺のデスティーノで3カウントを奪った。

 試合後、リング上でマイクを握った内藤は「約2年5か月ぶりの熊本での新日本プロレスとロス・インゴ―。我々の提供する最高のプロレスを皆様、堪能していただけましたか」と汗まみれの顔で話した後、「2年前、この熊本で大変なことが起こりました」と2016年4月14日の熊本地震について語り出した。

 「今もあの時の傷を持っている方々、たくさんいらっしゃると思いますが、だからこそ、俺は言いたい。変わらないこと、あきらめないことはもちろん大事。でも、変わろうとする思い、変わろうとする覚悟、そして一歩踏み出す勇気も俺は大事なことなんじゃないかなと思います」と続けた。

 そして、大歓声の中、「だから、我々、ロス・インゴ―はプロレスを通じて、一歩踏み出す勇気を皆様に与え続けていきたいなと思います。次回の熊本大会まで我々ロス・インゴ―のさらに進化した戦いを熊本の皆様、待っていて下さい。つまり、次回の熊本大会まで、トランキーロ! あっせんなよ!」と、感動のマイクパフォーマンスを締めくくった。

 また、セミファイナルのIWGPタッグ選手権試合では同じく「ロス・インゴ―」のSANADA(30)、EVIL(31)組がデイビーボーイ・スミスJr.(31)、ランス・アーチャー(41)組を下し、2度目の防衛に成功した。

 第5試合の8人タッグにには、5月4日の福岡国際センター大会でIWGPヘビー級王座をかけて戦う王者・オカダ・カズチカ(30)と挑戦者・棚橋弘至(41)が激突。試合後もリング上で1対1の乱闘を繰り広げる場面があった。

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