オカダ・カズチカ、棚橋下しIWGPヘビー史上最多V12達成!次はオメガとの時間無制限3本勝負

スポーツ報知
オカダ・カズチカ

◆新日本プロレス「レスリングどんたく2018」大会 ▽IWGPヘビー級選手権試合60分1本勝負 〇オカダ・カズチカ(34分36秒 レインメーカー→片エビ固め)棚橋弘至●(4日、福岡・福岡国際センター、観衆6307人札止め)

 IWGPヘビー級王者・オカダ・カズチカ(30)が棚橋弘至(41)を下し、史上最多の12回連続防衛を果たした。

 棚橋の持つ連続王座防衛記録11に並んでいたオカダが満場の判官びいきの「タナハシ」コールの逆境の中、強さを見せつけた。棚橋の徹底したヒザへの攻撃、魂のこもった張り手、掟破りのレインメーカーまで食らい、追い詰められる場面も。しかし、最後は必殺のレインメーカー一閃。3年3か月ぶりの王座復帰を目指した棚橋をマットに沈めた。

 試合後、マイクを握ったオカダは「三つ言わせて下さい。一つ、棚橋さん、強かったよ。二つ、IWGPヘビーV12達成しました。正直、記録にこだわりはないんで、これからもしっかり、チャンピオンの姿を見せていきます」とニヤリ。「三つ、とくにありません」と笑わせた後、「次のチャレンジャー、おじけづいちゃって出てこないかな。でも、V12のうち、去年一つだけ引き分けがあったよね。ケニー・オメガ~」と、12連続防衛のうち昨年の大阪城ホール大会で唯一の60分フルタイム引き分け防衛となった相手・ケニー・オメガ(34)の名前を絶叫した。

 すると、花道に上半身裸のオメガが登場し、リングに上がった。オカダが「ケニー、もうさ。(時間)無制限でやろうぜ」と言うと、オメガは流暢な日本語で「カズチカ、もっといい試合ができるだろ。それは3本勝負。どうですか?」と提案。オカダも「時間無制限3本勝負? いいねえ。楽しいねえ。しっかり3本勝負やろうぜ」と応じ、次回防衛戦、6月9日、大阪城ホール大会でのオカダ対オメガ戦はIWGP史上初の時間無制限3本勝負で争われることが決まった。

 バックステージでもオカダは「ナメてましたけど、棚橋は強かった。あの棚橋に勝てて良かったです。あんなにしぶといと思わなかったから、キツかった。本当にキツかった」と正直にポツリ。オメガとの次期防衛戦については「去年、ケニーと東京ドームでやって勝って、大阪城ホールで引き分け。G1でケニーが勝って1勝1敗1分けですか。俺の中で大阪城ホールの続き、エンディングを、あの時、見ていたお客さんに見せたかった。時間無制限3本勝負でいいんじゃないですか」とニヤリ。

 「V12達成の後は誰もが認めざるを得ない新しい最強のチャンピオンを見せたいと思います」と汗まみれの顔で言い切った。

 また、セミファイナルで行われたIWGPジュニアヘビー級選手権試合は王者・ウィル・オスプレイ(24)が挑戦者・KUSHIDA(34)を23分46秒、必殺のストームブレイカーで退け、3度目の防衛に成功した。試合後、フリーランスとして米国で活躍していた石森太二(35)が「ボーン・ソルジャー」を名乗って、リングイン。バレットクラブ入りを宣言した上で次期挑戦者に名乗りを挙げた。

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