藤波辰爾「あれっ。あいつは入ってないの?」ファンのために長州力へ提言

スポーツ報知
藤波辰爾

 プロレス界のレジェンド、藤波辰爾(64)が20日、スポーツ報知の取材に応じ、永遠のライバル、長州力(66)へ提言を行った。

 藤波は、7月10日に後楽園ホールで行う長州のプロデュース興行「POWER HALL2018~Battle of another dimension~」に参戦する。18日にメインイベントとセミファイナルのカードが決定した。

 メインは、長州が大日本プロレスの関本大介(37)、ヨシタツ(30)=フリー=と組み、全日本プロレスの秋山準(48)、大日本プロレスの橋本大地(26)、WRESTLE―1の黒潮“イケメン”二郎(25)と対戦。藤波は、セミで丸藤正道(38)=プロレスリング・ノア=、芦野祥太郎(28)=WRESTLE―1=とトリオを結成し鷹木信悟(35)=ドラゴンゲート=、土肥孝司(28)=WRESTLE―1=、清宮海斗(21)=プロレスリング・ノア=組と激突する。

 発表されたカードを聞いた藤波は「あれっ。あいつは入ってないの?」と記者に逆取材した。ドラゴンが指摘した「あいつ」とは、DDTの伊橋剛太(34)。伊橋は、1月の長州プロデュース興行で飯伏幸太(35)、長州とトリオを結成しメインに大抜てきされたが、不甲斐ないファイトを露呈。試合後は長州から「お前はダメだな。お前はプロレス辞めた方がいい」とダメ出しを通告された。

 ブチ切れた革命戦士の発言は、ファンの間で話題となり、ネット上でも賛否両論が噴出した。こうした流れを受けた7月の第2弾興行となったが伊橋の名前は、メイン、セミともに入っていなかった。これに藤波は「あれだけのことを言って波紋を呼んだわけだから、今回の試合に彼を呼ぶべきだと思う。長州としてはタッグを組んだり、対戦するのが嫌な気持ちがあるのなら、第0試合とか、どんな形でもいいから長州の目の前で試合をさせるべきだと思う」と提言した。その理由を「ファンから見れば、長州のあの発言がどうなるのか見ているし、期待している部分もあると思う。そういう意味でも彼をリングに上げてファンの前で何らかの結論を出す必要があるんじゃないかな」と明かした。

 現時点で伊橋が7月の長州プロデュース興行に参戦する予定はない。永遠のライバルからの提言を長州が受け入れるのか。次回のカード発表が待たれるところだ。一方で藤波は、メインで長州が黒潮“イケメン”二郎と対戦することに注目。「長州のプロレス観とは真逆の存在だから、今度はイケメンに長州がキレるかもしれないね」と指摘した。イケメンは18日のカード発表会見で長州と対面し「長州さんには控室で話しかけられることができないオーラがあって緊張している。ただ、リングの上では関係ないんで長州力の首を持ってWRESTLE―1に帰りたいと思います」と意気込んでいた。入場曲となる福山雅治の「HELLO」にのってあの世界一長い入場シーンを革命戦士の目の前で貫くのか。革命戦士とイケメンの遭遇も危険な香りが漂う。

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