イケメンボートレーサー岩瀬裕亮「冷静かつ大胆に走る」G1初優勝に燃える 

2017年9月16日14時0分  スポーツ報知
  • レーサーの勝負服ではなく、私服での撮影に臨んだ岩瀬裕亮(カメラ・矢口 亨)
  • 見事な肉体美の岩瀬裕亮
  • レースで躍動する岩瀬裕亮(カメラ・馬場 秀則)

 アイドル顔負けのイケメンボートレーサー岩瀬裕亮(29)=愛知・106期=が、優勝賞金1000万円のかかったレースに挑戦する。19日から24日までの6日間、ボートレース蒲郡で行われる「プレミアムG1第4回ヤングダービー」でG1初優勝に燃えている。在校成績NO1に加えて、卒業記念レースを優勝。2013年は最優秀新人に輝いている逸材の素顔に迫り、同時にビッグレースについての意気込みも聞いてみた。

 岩瀬の生まれ育った愛知県西尾市は、抹茶の生産高が日本一。茶畑に囲まれながらも、機械いじりとレースに興味を持つ少年だった。

 「小さい頃から機械を触ったりするのが好きでした。そして車やバイクも。ボートレースは祖父の影響もあって早くから知っていましたし、憧れの職業でした」

 ボートレーサーを養成する福岡県のやまと学校(当時)に入校。在校時の勝率は1位、卒業記念レースでも優勝を飾った。またレースタイムでレコードをマーク。卓越したターンスピードなど「超逸材」と将来を嘱望された。

 「自信を持ってデビューをしましたけど、ボートレースはターンだけでは勝てません。モーターの性能を引き出すことやレースでの駆け引きなど、経験が必要でした」

 ボートレースは強さを表す指標のひとつに勝率がある。勝率とは、6人で争われるレースで1着が10点、2着が8点、3着が6点、4着が4点、5着が2点、6着には1点が与えられ、それを出走回数で割ったもの。この勝率によってA1、A2、B1、B2の4クラスにランク付けされる。プロの洗礼を浴び、初A級には1年半ほど要したが、その半年後の4期目にはA1へ昇格。その後は最高グレードであるSGやG1レースに出場するレベルまで到達した。そんな岩瀬に吉報が届いた。17年9月に地元の蒲郡でヤングダービーが開催されることが決定した。

 「出場する条件が30歳未満なので、僕は今年でヤングダービーを卒業します。そんなラストイヤーが地元の蒲郡で行われるのを知った時は、うれしかったですし、同時に気持ちが引き締まりました。そこで自分にノルマを与えようと思い、勝率で6位以内で選出されることを目指しました」

 16年7月1日から翌年6月30日までの1年間で選考勝率が6位以内に入ると、初日のメインにあたる最終12レースのドリーム戦に出場することができる。他のレースより得点が増すことや、出番までにたっぷりと調整をする時間があるため、誰もが乗りたいレース。出場52選手中、たった6つしかないプラチナシートなのだ。

 「いつもSGやG1を走らせてもらって思うのですが、やっぱりドリーム戦に選ばれるぐらいじゃないと、なかなか優勝するのは難しいかなと。本気でヤングダービーを取りたいと思ったので、まずはドリーム戦には乗らないといけないなと思って、1年間を走ってました。ギリギリでしたけど、何とか最低ノルマは果たせたと思ってます」

 今回の取材は、レーサーとしての勝負服ではなく、私服での撮影だったが、肉体美も披露してもらった。

 「筋トレといっても、ムキムキになってしまうと単純に重くなってしまうだけなので、ボートレースに必要な筋肉をつけるようにしています。体幹を強くするイメージですかね」

 ボートレーサーは、男子51キロ、女子47キロの最低体重が決まっているが、競馬の騎手と異なり各レースにおける斤量は決まっていない。何キロでも走って構わない。当然、重ければ重いほど不利になる。

 「縁があって横綱の白鵬関と一緒に食事をさせていただいたことがあります。その時に宮城野部屋に専属している整体師の方を紹介していただきました。今はその方が僕の疲れ具合や次までのレース間隔を考えてケアをしてくださってます。いつも開催の初日にはベストな状態に仕上げてくれるので、自信を持って臨めています」

 16年5月から10月までの前々期には自己最高勝率をマーク。初の7点台に乗せ、その後の半年間も7点に迫るアベレージを残した。心技体が充実している岩瀬が近況の成績を振り返る。

 8月のお盆レース(蒲郡)は優勝戦で、レースでは最も勝利を収めやすい1号艇で痛恨の勇み足。フライングをしてしまい、優勝トロフィーはスルリと逃げた。岩瀬に投じられた賭け金は、規定により全額返還された。

 「1億円もの返還をしてしまい、多くの人にご迷惑をおかけしました。ただ、どうしても勝ちたかったので…。以前、蒲郡で尊敬する(池田)浩二さんをまくって優勝したことがあるのですが、ひとつのレースで勝つのではなく、シリーズを通じて勝ちたかった。だから、(予選を)得点率トップ通過にこだわったし、優勝戦のポールポジション(1号艇)から逃げて証明したかった。あの悔しさは忘れないと思います」

 悔しい思いを抱いたまま、直前のG1多摩川周年記念に出走。百戦錬磨の相手たちに大奮闘。これまでG1で2度の優勝戦進出歴があったが、1年10か月ぶりのファイナル進出で得たものは大きい。

 「いいモーターの人とは直線で差がありました。やっぱり(5着に)負けると悔しいですが、昨年はG1で優勝戦に乗ることができなかっただけに、今回の優出は自信になりました。ヤングダービーへ向けていいリズムで行けます。僕にとって今年の最大目標でもあるレースですし、地元の蒲郡で負けるわけにはいきません。ただ、若手同士はどうしてもアツくなりやすいです。僕は最年長なので、冷静かつ大胆に走ることができればと思ってます。最高のコンディションで最高のパフォーマンスをお約束します」

(ペン・太田 和良、カメラ・矢口 亨)

 ◆岩瀬 裕亮(いわせ・ゆうすけ)1988年6月11日、愛知県西尾市出身。29歳。刈谷工高卒業後、社会人を経験。2010年5月1日、ボートレース蒲郡でデビュー。通算1664走、1着390回。13年10月にボートレース児島のG3新鋭リーグ戦でデビュー初V。これまで優勝戦に48回進出し6度優勝している。163センチ、54キロ。師匠はSGで3度、G1で13度の優勝をしている原田幸哉(現・長崎支部)。趣味はバイク、ゴルフ、サーフィン、キャンプなど超が付くほどのアウトドア好き。

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