ボートレースとこなめ「G1第63回東海地区選手権競走」静岡勢長嶋&深谷、勢い◎ 三重勢 井口本気度◎新田さばき◎

スポーツ報知
2年連続GPベスト6入りした菊地。得意プールで初の東海チャンプを目指す

 ◆静岡勢

 菊地孝平は昨年、調子を落とした時期こそあったが、2年連続でグランプリファイナリストに名を連ねた。当地の前回記念は機力不足に泣いたが、G1初Vや63周年も制しており、得意プールだ。好相性の地で初の東海王者を狙う。

 坪井康晴はF休みによるチャレンジカップ不出場が響き、グランプリはシリーズへの参戦となったが、昨年も安定感が光った。今年、最初のG1(唐津)で早速準V。艇界屈指の調整手腕と鋭いハンドルで躍動する。

 昨年V8の長嶋万記は今年もその勢いは健在。走り初めである住之江オールレディースでは10戦7勝オール2連対で圧勝。昨年はSG、記念戦線を多く経験し、もう一回りパワーアップした雰囲気もある。

 先に紹介した3選手は3月浜名湖SGボートレースクラシックの出場が決まっている。権利を持たない選手は地区選が最後の勝負駆けとなるだけに、気合の入り方は地元愛知勢にも負けず劣らない。

 静岡総大将・服部幸男、徳増秀樹は気迫の走りでクラシックラスト切符の争奪戦に加わる。

 佐々木康幸、重野哲之は当地との相性はいい。速攻力を武器に快走する。

 昨年はSG優出0、G1優出1回と不振にあえいだ笠原亮だが、前節の徳山で10年ぶりのG1制覇。G1連覇で地元クラシック出場を目指す。

 荒れ水面に対してもクレバーにレースを運ぶ横沢剛治も侮れない。

 河合佑樹、深谷知博の静岡の次世代を担う2人にも頑張ってもらいたい。特に注目したいのは深谷だ。前期は出走回数不足によりA2級へ陥落したが、今期すぐさまA1級へカムバック。正月戦は強豪ひしめくオール静岡を初制覇。その後も戸田、若松で連続準Vと好リズムを刻む。「近況はモチベーションが上がっている」とリズムだけではなく、精神面の状態もいい。浜名湖61周年以来2度目のG1獲りへ期待は高まる。

◆三重勢

 井口本気度◎新田さばき◎ 少数精鋭の三重は、ドリーム選出の井口佳典と新田雄史のツートップが、とこなめ水面で躍動する。

 昨年は4年ぶり2度目の東海王者に就いた井口。平成29年の東海地区MVP(中部記者クラブ選出)に輝いたが、ビッグタイトルを取りきれなかったことは、消化不良だったに違いない。

 今年もターゲットはSGだろうが、目の前のレースに全力投球するのは、いつもの姿勢。大会連覇を狙っての参戦だ。

 新田は昨年末のグランプリシリーズで復活をアピール。キレのあるハンドルが戻っているだけに、外枠に組まれても舟券作戦から欠かせない存在だ。

 他にも津の新春レースを快勝した東本勝利、直前の蒲郡でポールポジションから逃げ切った星野太郎、登録名が高沖健太から変更された荒川健太らがG1初Vを目指して奮闘する。

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