ボートレースとこなめ「G1第63回東海地区選手権競走」磯部誠が調子を上げてきた

スポーツ報知
今期は2優勝でアベレージも自己最高ペースの磯部。今年はG1での活躍が期待される

 G1第63回東海地区選手権競走が、10~15日の6日間、ボートレースとこなめで開催される。隣の静岡支部からは20名、三重支部からは8名が参戦。そして地元の愛知支部は23名が受けて立つ。初日の1stドリーム戦は、池田浩二、服部幸男、仲口博崇、坪井康晴、柳沢一、新田雄史がエントリー。2日目の2ndドリーム戦は、井口佳典、赤岩善生、菊地孝平、平本真之、長嶋万記、笠原亮が火花を散らす。優勝の行方を占う一戦として必見だ。予選組からも多くの精鋭がV戦線に加わってくる。近況好調の磯部誠、岩瀬裕亮らがその筆頭格。東海ナンバーワンの座と3月に浜名湖で行われるSGボートレースクラシックの最終切符を懸けて激しいバトルが繰り広げられる。

◆数々苦杯もはい上がる

 磯部誠が調子を上げてきた。今期は年末の三国、続くとこなめの新春レースで連続優勝。勝率も7・50と自己最高ペースで飛ばしている。特に当地の正月戦は、地元の特別開催(お盆、正月、ゴールデンウィーク戦)を初めて制覇した。

 「優勝することが出来たけど、正直言って、とこなめのエンジン出しは自信がないです」と苦笑い。エンジンを仕上げ切れなかったシリーズの方が印象に残っているようだ。

 とこなめを走る時は、メンタル面でも平常心を保つことが出来なくなる。

 「地元意識がないのかと言われれば、それはウソになります。でも、強くなると、自分はダメになる」とキッパリ。これまでに数々の苦杯をなめてきたが、代表例は16年のヤングダービー。2日目に痛恨のスリットオーバーでV戦線から脱落した。

 そこからはい上がり、機力を出し、ターン、そして精神面を鍛え地力を強化。アベレージアップが、それを物語っている。

◆25度目G1機は熟した

 「今年は記念で活躍したいと思ってます。ただ、今の自分が『G1を勝ちたい』と言っても、まだ優出すらしたことがないので…(再び苦笑い)。まずは優勝戦に乗ること。そこからですね」と表情を引き締めた。

 G1初出場は12年の新鋭王座決定戦(芦屋)。そこから数えて今節がG1・25度目の挑戦となるだけに、経験値はビッシリと積んで来た。初のファイナル進出へ機は熟している。そして大金星を挙げても不思議ではない。

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