ボートレース平和島「トーキョー・ベイ・カップ」酸いも甘いも味わった場所で周年3度目のV目指す中野

スポーツ報知
平和島周年はこれまで2度優勝の実績がある中野

 中野次郎(36)が16日が最終日だった戸田で、完璧な逃走劇を披露して15年12月のびわこG2以来、実に2年1か月ぶりに優勝して、復活への第一歩を力強く踏み出した。

 昨年は5月の平和島GW開催で、準優勝戦でフライングを切ってしまった。期始めのFが重くのし掛かり、目立った成績は10月の徳山G2MB大賞での優勝戦5着ぐらい。新年初戦は、それ以来の平和島での東京ダービー(報知杯)。準優勝戦1号艇で、スタートはコンマ01。「神様がいましたね」。フライングをした時と同じ状況をクリアしたことに、ホッと胸をなで下ろした。

 一方で、調整面では定評がある。2連対率31%台だった61号機をトップクラスに仕上げ、予選3位、準優勝戦を逃げ切って、優勝戦3着になった。「平和島は不思議と(調整が)合うんですよね。出るんです」と語る。けっして自信を持っているわけではない。しかしながら、他のレース場と比べて、調整がうまくいくことが多いことを実感している。

 平和島では54周年と57周年で優勝した。16年のクラシックでは優勝戦3着になり、SGで初めて表彰台に上がるなど、最も実績を残している水面である一方、フライングなどで、好調な流れをフイにしてしまったことも多い。「今年は年末に住之江を走りたい」と、グランプリ出場を目指している。「これまでは、良くない時期は(気持ちが)折れちゃうことが多かったですが、今年は折れずに、しっかりとした気持ちを持ち続けたい」。戸田から中0日の強行日程だが、勢いを保ち、酸いも甘いも存分に味わってきた平和島で、いい方の結果を出せるようなら、18位以内が見えてくる。

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