五輪メダリストがガールズケイリン参戦!「伊豆の踊子」コスプレに「キモノ、ウレシイ」

2017年9月5日7時0分  スポーツ報知
  • 伊豆の踊子に扮した左からモートン、ファンリーセン、ハンセン、ボイノワ(衣装提供・天城会館)
  • 天丼を前に笑顔のファンリーセン
  • 陶芸を楽しむボイノワ
  • 陶芸を楽しむハンセン
  • 陶芸を楽しむモートン

 五輪のメダリストたちが日本を満喫。ガールズケイリンの短期登録制度で来日しているリオデジャネイロ五輪自転車競技・チームスプリント銀メダリストのアナスタシア・ボイノワ(ロシア)、10年バンクーバー冬季五輪スピードスケート1000メートル銅メダリストのロリーヌ・ファンリーセン(オランダ)。超美形のナターシャ・ハンセン(ニュージーランド)、キュートなステファニー・モートン(豪州)の4人が、静岡・天城峠で伊豆の踊子に扮(ふん)したり陶芸にチャレンジして、日本の伝統と文化に触れた。(永井 順一郎)

 ノーベル文学賞(1968年)を受賞した川端康成の名作「伊豆の踊子」。内容は知らない4人だが、踊り子に扮装(ふんそう)できるとあって、取材日前夜からテンションはアゲアゲ。「ニッポン、キモノ、ウレシイ」と口をそろえた。天城会館で“変身”すると、ビックリするほどかわいいし、似合っている。ボイノワが振り返ると、何とうなじには漢字で「勝利」のタトゥーが。美しさの中にある勝利への執念。さすが銀メダリストだ。

 石川さゆりの名曲「天城越え」に出てくる浄蓮の滝を過ぎて、旧天城トンネルへ。観光客が4人を見つけた。「何の撮影ですか? 映画? ドラマ? エッ、あの人たちは自転車の選手なんですか。奇麗すぎて女優さんだとばかり思っていました」と口をあんぐり。美人アスリートたちとの遭遇に、興奮気味。ちょうちんとうちわを持って、トンネルの中へ。気分はすっかりヒロインの薫。よほど踊り子の着物が気に入ったのか、ボイノワ、ファンリーセン、ハンセンはそのままの姿でランチへ。

 いきなり入ってきた踊り子にお店の人もビックリ。通り過ぎる車の窓からこちらを見るドライバー。危ないけど見とれてしまうのは仕方ない。「テンプラ、ダイスキデス」とファンリーセン=写真=とハンセンが天丼セットを注文。「グッド」を連発しながらあっという間に完食。はしの使い方も慣れたもの。「シュリンプノテンプラガイチバン」。ボイノワとモートンは「テンプラスキダケド、カレーヲタベタイ」とこちらは軽め。さすがアスリートだと感じたのは、サラダを別に注文した時。ベジタブルファーストではないが、しっかり野菜も摂った。

 おなかも満たしてさあ次は、陶芸体験。元巨人、メジャーリーグのヤンキースなどで活躍した、松井秀喜氏も訪れた「遊YOU窯」へ。出迎えてくれたのは原田せつ子さん。松井氏に「もっと脇を締めて」と言ったら松井氏は「野球と同じですね」と返答したとか。粘土を丸める4人。原田さんの「丸くなあれ、丸くなあれ」の掛け声に笑いながらも「マルクナアレ、マルクナアレ」を大きな声で“合唱”初体験の陶芸が楽しくてしかたないようだ。中でもファンリーセンの出来栄えが1番。作ったのは小物入れ。おしゃれ度NO1のハンセンは「リングヲイレルワ」とご満悦だった。ボイノワ、モートンも真剣なまなざしで粘土をこね、文字入れもサクサク。一流のアスリートは何をやらせてもうまい。原田さんも「初めてとは思えない。皆さん、お上手でした」とお世辞抜きでベタ褒めだった。

 約1時間の陶芸体験が終わるとおやつタイム。出されたスイカをガブリ。「日本では塩を振りかけて食べる」と教えると皆、けげんそうな顔をした。それでもここは日本。「郷に入れば郷に従え」ではないが、意を決した4人はスイカに塩を。「グッド」と言いながらもどこかトーンは低い。あきらかに無理をしている。だがこれも経験、そう自分に言い聞かせたに違いない。

 午前10時30分から午後5時30分まで7時間。暑いのに弱音一つ吐かなかった。すでにボイノワは母親に着物をプレゼント。4度目の来日となったファンリーセンは神社仏閣に興味津々。長野の善光寺に行ったこともある。「ステキナイチニチヲ、アリガトゴザイマス。キモノ、テンプラ、トウゲイ、ニホンイイデスネ」は4人の本音だろう。短い間ではあったが、日本の伝統と文化に触れた経験が、レースでも生きるはずだ。

 ◆短期登録制度 自転車競技の国際大会で優秀な成績を収めた者(各国車連の推薦が必要)の中から4人選出(4人は昨年からでその前は2人)。9月から10月上旬まで各地で行われる「ガールズケイリン」に参加する。1開催のあっせんは2人。

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