【巨人】育成5位・松原、高校時代に駅伝没頭の異例経歴!さらに就職検討も指名で球界入り

2016年11月20日6時0分  スポーツ報知
  • 巨人育成ドラフト5位の明星大・松原聖弥外野手
  • 松原の波瀾万丈人生

 巨人の育成ドラフト5位・松原聖弥外野手(21)=明星大=が19日、「上原超え」の成り上がりを誓った。球団で「雑草魂」の元祖といえば、東海大仰星高で控え投手、浪人して一般受験で大体大に進学した上原浩治投手(現レッドソックス)だが、同じ大阪出身の松原はそれ以上の異色すぎる経歴の持ち主。高校時代に所属した陸上競技部では駅伝に没頭し、培った体力と自慢の俊足を猛アピールする決意を示した。

 50メートル5秒8でポスト尚広と期待される松原が、意外な長所を口にした。「長距離、体力には自信があります」。仙台育英高時代、震災の影響などで名門の陸上競技部・駅伝の主力10人が愛知・豊川高に集団転校。3年夏の引退後、松原は野球部を退部し、助っ人として同部に転部した。「毎日1時間以上走りっぱなし。きつかったです」。1日10キロ走を2か月継続。結局、県予選のメンバーに入れず、全国大会出場が20年連続で途切れる悪夢を味わったが、持久力は急成長した。

 そもそも、仙台育英への進学が大きな挑戦だった。中学まで大阪で過ごしたが「大阪にいても甲子園に出るのは難しい。その時、育英が強かったから」と一般受験で合格。寮生活をしたが、想像以上にレベルが高く苦戦。3年夏に甲子園出場もベンチに入れず、スタンドで応援した。明星大では駅伝で培った体力、精神力で猛練習。首都大学リーグ2部で今年春まで5季連続ベストナインを獲得。ドラフト候補に急成長した。

 ドラフト指名漏れなら一般就職も検討していたが、この日は都内のホテルで支度金300万円、年俸240万円、背番号「009」で晴れて仮契約した。身長173センチと小柄だが、今秋のリーグ戦では本塁打も放った。体力自慢がプロで猛練習を重ねれば、大化けが期待できる。「足と守備をアピールして支配下登録を目指します」。波乱万丈の野球人生。失うものは何もない。(片岡 優帆)

 ◆松原 聖弥(まつばら・せいや)1995年1月26日、大阪市生まれ。21歳。一般受験で仙台育英高に進学し、明星大では主に5番打者として2年春から5季連続ベストナイン。兄の侑潔(ゆい)さん(24)は大手芸能事務所の養成所を卒業した芸人の卵。弟の涼雄さん(19)は広島・広陵高野球部OB。173センチ、70キロ。右投左打。

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