【巨人】小林、3年間で通算8発から大変貌…激変の理由は自然な体の使い方

2017年1月12日6時0分  スポーツ報知
  • ランニングでトップに立ち疾走する小林(右端=左は阿部)

 【グアム11日=尾形圭亮】巨人の小林誠司捕手(27)が、フリー打撃でサク越え12発の猛打ショーを披露した。4連発あり、3連発あり。豪快に打球をかっ飛ばし「前よりもいいスイングができている」と納得の表情だ。連日、熱血指導してきた阿部も「いいね!」と絶賛。3年間で通算8本塁打の男は大変貌を遂げつつあるのか。

 一瞬、誰がバットを振っているのか分からなかった。日焼けで真っ黒になっていたから、ではない。頭部のシルエットが変わったから、でもない。スイングがあまりにも豪快で、かつての小林とはかけ離れていたからだ。大きくテイクバックを取ると、その反動から思い切りボールをぶっ叩いた。打球は、98メートル先の左翼フェンスを軽々と越えていった。

 「いい打ち方の時もあれば、まだダメな時もある。でも、一日一日、少しずつ良くなっているのかなという気はします。前よりもいいスイングができている」

 120メートル弾あり、4連発ありの猛打ショー。最後も3連発で締めくくり、フリー打撃は約50スイングで12本のサク越えを披露した。プロ3年間で通算8本塁打。お世辞にも長打力があるとは言えなかったが、打球の勢いと飛距離はもはや別人。途中で打撃を切り上げて外野で球拾いしていた阿部も、「いいねっ!」と拍手していた。

 左内転筋の使い方や、インパクトの瞬間に力を込めるスイングなど、阿部に教わったことはもちろん生きている。だが、最も大きな変化は、フォームの細部を気にしなくなったことだろう。本人も「形ではなく、今はとにかく強く振るということを意識してやっています。多少左肩が入っても、強く打てるようにやっています」と解説する。

 プロ入り当初は、左肩を捕手側へ大きくひねるフォームだった。だが、球をしっかり見ようという意識から、徐々に体が開いていった。スイングの力が落ちると同時に、外角にもバットが届かなくなった。昨秋キャンプで江藤、二岡両打撃コーチから「もっとシンプルでいい」とアドバイスされた通り、自然な体の使い方こそが、飛ばすのにベストな形だった。

 第1クールでは、ホームランが1本出るまで練習が終わらないメニュー「帰れまワン」が課され、延々とバットを振っていたが、今やオーバーフェンスは当たり前。「サク越えしたの、ちゃんと見てくれてましたか?」と訴えかけていたのが、今では「サク越え? ああ…そうですね」に変わった。これなら今季10本塁打はいけると思う。グアム自主トレ開始から1週間足らず。強打者の風格が漂い始めた。

 ◆今オフの阿部と小林

 ▽16年11月末 「捕手会」で小林が阿部に土下座し、グアムでの合同自主トレを懇願

 ▽同12月3日 阿部が福井市内でトークショー。「グアムで小林の頭を刈る」と予告

 ▽同12月11日 自主トレに備え、捕手の極意を凝縮した“阿部ノート”作成が明らかに

 ▽17年1月4日 グアムへ出発。小林は自ら頭を丸めて成田空港に登場

 ▽同1月5日 自主トレ開始。初日から5時間の超猛特訓。阿部は擬音を駆使した“ミスター流”で熱血指導。夜は宿舎で捕手論の授業

 ▽同1月7日 打撃投手を相手にしたフリー打撃。第1クールでのフリー解禁は最速。小林が1号を放つ

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