【WBC】坂本、広角打法で米撃つ!カブス戦で準決勝予行適時打

2017年3月20日5時40分  スポーツ報知
  • 8回2死三塁、快晴のスタジアムで坂本が右前適時打を放つ(左は仁志コーチ=カメラ・堺 恒志)

 ◆WBC強化試合 カブス6―4日本(18日、スローン・パーク)

 いざ日米対決へ―。WBC日本代表の坂本勇人内野手(28)が18日(日本時間19日)、準決勝の相手に決まった米国投手陣攻略へ、お手本の一打を放った。昨季のワールドシリーズを制したカブスとの強化試合(アリゾナ州メサ)で8回、代打で出場。初対戦の右腕のツーシームを右前に運んだ。テーマは「引っかけない」。米国にはボールを微妙に動かす投手が多く、強引になると術中にハマり打ち取られる可能性があるが、広角打法を実践。万全の準備を整えた。

 逆方向へ鮮やかにはじき返した。気温34度のアリゾナの青空に、坂本が快音を響かせた。8回2死三塁。筒香の代打で出場。右腕ビーラーの2球目、147キロツーシームをとらえると、ライナーが右前の天然芝で弾んだ。ファーストストライクを仕留め、走者が生還。タイムリーだ。「右方向を狙っていたわけではない。普通に打ちにいった結果。バットの出方がいいんじゃないですかね」。データがない初対戦の相手に対し、対応力の高さを見せつけた。

 試合後、ナイターで米国がドミニカ共和国に勝利し、準決勝の相手に決まった。WBCの日米対決は1勝1敗。米国は左右問わず、150キロ前後で球を動かしてくる投手が多い。無理に引っ張ろうとするとバットの芯を外され、“引っかけて”内野ゴロになる可能性が高くなる。「力のある球を投げる投手が多いと思う。強引にならず、コンパクトに振っていきたい」。シュート系で微妙に動くツーシームを右前に運んだ一打は、まさに米国攻略への理想的な打ち方だった。

 華麗な流し打ちを実戦で自然にできたのは、好調の証しだ。今大会は20打数9安打、打率チームトップの4割5分。9安打中5安打をセンターから右方向に集め「次につなごうという気持ちで、かなりいい感じで打席に立てています」。昨季打率3割4分4厘でセの首位打者を獲得したバットコントロールが光る。各打者が坂本のような意識を持てば、米国人投手の速くて動く球も怖くない。

 この日の会場はカブスの春季キャンプ地、メサのスローン・パーク。内野が天然芝と土の構造は準決勝の舞台、ドジャー・スタジアムと同じだ。DH筒香の代打で守備にはつかなかったが、試合前練習では入念にノックを受けて球の跳ね方を確認した。「守備からリズムを作れるように、集中してやっていきたい」。昨季まで2年連続ゴールドグラブ賞に輝いた米国のクロフォード(ジャイアンツ)との名遊撃手対決も注目だ。

 16時間の時差も苦にせず体調は良好。「暑いですけど、湿度が低いので全然、嫌な感じはしないですね。(球場が)いい雰囲気だなと思いながら見ていました」。異国の環境に刺激され、日に日に気持ちも高まる。

 09年の第2回準決勝。日米対決は日本が勝ち、そのまま世界一へ上り詰めた。今回もあの時と同じ、ドジャー・スタジアムが舞台だ。米国代表はメジャーの一流投手がズラリ。相手に不足はない。「予選と同じで、全員の力でつないでつないで、世界一目指して頑張っていきたい」。海を渡っても広角打法は健在。坂本の勢いは止まる気配がない。(片岡 優帆)

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